安価にプログラミング学べる場を…福井大の院生がスクール開校目指す 10月31日までクラファンで寄付募集
地方で安価にプログラミングを学ぶ場をつくろうと、福井大学大学院工学研究科産業創成工学専攻の馬野一真さん(24)=福井県美浜町出身=が、自ら講師を務めるスクールの開校準備を進めている。福井県のふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で10月31日まで支援を募っている。 馬野さんは2019年に同大工学部に入学後、授業に加え、ふくい産業支援センターがオンライン中心に行っている「ITエンジニア養成スクール」を受講した。23年4月から1年間、大学院を休学し大阪府のIT企業でプログラマーとして働き、経験を積んだ。 馬野さんによると、プログラミングなどIT関連のオンライン学習は1カ月10~20万円の費用がかかる場合が多く、「学生にはなかなか手が出ず、チャンスをつかめないもどかしさがあった」。自身の経験から、他の学生や社会人の力になりたいと考え、スクール開校を決めた。 人工知能(AI)を使ったプログラミングを手ほどきし、3カ月でホームページやアプリを作成できる程度の技術を身に付けてもらう。高校生以上を対象に、費用は1カ月当たり1万~4万円ほどを想定している。福井市内のテナント会場のほか、オンラインでも学べる環境を整える予定。プロジェクトは県の本年度「ふるさと納税による新事業創出支援事業」に認定された。 馬野さんは「地方でも気軽に学べる環境をつくり、(進路や就職など)将来の選択肢を増やす手助けになれば」と意気込む。目標額は50万円で、寄付は5千円、1万円、3万円のコースがある。県へのふるさと納税として扱われ、税控除で実質2千円の負担で支援できる。CFサイト「レディーフォー」で受け付けている。
福井新聞社