映画史に残るチェイスシーン13選…『ミッション:インポッシブル』のあのシーンも!
6.『北北西に進路を取れ』(’59)
アルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』では、ケーリー・グラントが正体不明の農薬散布機から身を隠すため、トウモロコシ畑を駆け抜ける。第32回アカデミー賞で3部門にノミネートされ、後にアメリカ議会図書館の国立フィルム登録簿に保存対象作品として選ばれた。
7.『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(’18)
トム・クルーズ主演の人気アクションシリーズの第6作。最も印象的なシーンの一つに、クルーズ演じるイーサン・ハントがオーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)を追いかけながら、高層ビルから別のビルへと飛び移る場面がある。このジャンプの撮影中、クルーズは着地に失敗して足を骨折し、6週間の撮影中断を余儀なくされたことでも有名である。
8.『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(’11)
シリーズ全8作の中で、ハリー、ロン、ハーマイオニーは数々の壮大なチェイスシーンを経験したが、本作におけるグリンゴッツ銀行からの脱出劇は特に見応えのあるシーンである。分霊箱を探すためにゴブリンが守る地下金庫に潜入した三人は、囚われていたドラゴンを解放し、地下から脱出する。シリーズ全体のクライマックスにふさわしい迫力を持ったシーンだ。
9.『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』(’93)
ウォレスとグルミットのストップモーションアニメは、映画やテレビシリーズを通じて多くの人々に愛されているが、「ペンギンに気をつけろ!」のクライマックスである列車チェイスシーンは特に印象的である。スウィッシュパンやPOVショットが巧みに使われ、軽快な音楽がこの楽しい追跡劇をさらに引き立てている。
10.『おかしなおかしな大追跡』(’72)
ピーター・ボグダノヴィッチ監督作『おかしなおかしな大追跡』では、バーブラ・ストライサンドとライアン・オニールがデリバリーバイクに飛び乗るところから始まる印象的なチェイスシーンが描かれる。このシーンではサンフランシスコの階段のセメントに実際に傷が付き、現在もその跡を見ることができるという逸話がある。
11.『ベイビー・ドライバー』(’17)
エドガー・ライト監督作『ベイビー・ドライバー』は、映画の幕開けを衝撃的に飾る最高の例の一つである。アンセル・エルゴート演じる天才的なドライバー“ベイビー”が、銀行を襲った3人の犯罪仲間の逃走を見事にサポートする。続くカーチェイスは、短編映画として単独で成立するほどの完成度を誇り、観客を一瞬で映画の世界に引き込む。