秋田の「季節ハタハタ」はまだ大漁とはならず 海保はハタハタ釣りの際の事故に注意を呼びかけ
秋田朝日放送
秋田県で15日に「季節ハタハタ」の初漁を迎えましたが、まだ「大漁」の知らせはありません。魚の状態は申し分ないというこの時期はハタハタなどを求め岸壁や岩場で釣りをする人たちも多く海への転落など注意が必要です。 18日朝男鹿市の北浦漁港では産卵のため沿岸にやってくる「季節ハタハタ」が約200キロが水揚げされました。今シーズンではもっとも多い量ですが「大漁」とはいえず男鹿市内の他の港では水揚げはありませんでした。午後には仲卸業者が集まり入札に臨みました。詳しい価格は公表されませんが前年のシーズン始めと比べ若干の高値だということです。 同じくハタハタ漁が盛んな八峰町の八森漁港、18日朝の水揚げは約3キロでした。今シーズン初めてハタハタが網にかかったという漁師もいて「大漁の日」を待ち望んでいます。期待と不安が入り混じる漁港にはハタハタ目当ての釣り人もやってきます。中には県外から訪れた人もいました。 波が高くなる時間もありましたが県内の海沿いには釣り人の姿がちらほら…季節ハタハタやハタハタを追って岩場の近くにやってくるブリなどを獲ろうと釣り竿に思いを託します。そんな釣り人のもとに声をかけて回っていたのは秋田海上保安部です。この時期は岸壁が凍結していたり滑りやすい波消しブロックにあがったりしないよう注意を呼び掛けていました。 秋田海上保安部によりますと、県内で釣りをしていて事故に遭った人は過去10年で34人いてうち18人が死亡したり行方不明になったりしました。海への転落事故は12月に最も多く発生しています。高波はもちろん海水が激しく打ち付ける岩場は海藻などがついて滑りやすくなっていることから十分な注意が必要です。
秋田朝日放送