前戦は期待した結果を得られずも、フェラーリはコンストラクターズ争いを諦めず「すべてをかける余地がある」
フェラーリは、前戦シンガポールGPの予選で打撃を受けたかかわらず、今年のコンストラクターズ選手権タイトル獲得の希望を捨てていない。 【写真】2024年F1第18戦シンガポールGP 予選Q3でクラッシュを喫したカルロス・サインツ(フェラーリ) シンガポールGPの予選では、フェラーリはシャルル・ルクレールがポールポジションを争い、カルロス・サインツもランド・ノリス(マクラーレン)とセカンドロウに入ると予想され、チームは少なくともマクラーレンの獲得ポイント数に肩を並べ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を大幅に上回ることを期待していた。しかし予選ではふたりともミスによりグリッド5列目となり、レースでの勇猛なリカバリーにもかかわらず、フェラーリはわずか16ポイントしか獲得できなかった。それに対し、マクラーレンは40ポイント、レッドブルは19ポイントを獲得した。 これにより、あと6グランプリを残してフェラーリはマクラーレンに75ポイント、レッドブルに34ポイントの差をつけられたが、チーム代表のフレデリック・バスールは、戦いはまだ続いていると明言し、スタッフに対して「上位チームは互角で、チャンピオンシップではまだすべてを賭ける余地があるため、我々はベストを尽くさなければならない」と警告した。 今週末のアメリカGPはスプリントフォーマットで開催され、今後はブラジルとカタールでもスプリントレースが行われるが、バスールはほんの些細なミスも許されないことを警戒しており、チームの準備が可能な限り万全に行われるようにしている。バスールは、「スプリントの週末ではいつものことだが、イベント前にファクトリーで行われる作業はより重要になる。土曜日の100kmレースの予選といったイベント前のフリー走行はわずか1時間しかない」と説明した。 バスールは、金曜日の唯一のフリー走行で、2台のSF-24に新しい空力パッケージがどの程度投入されるかは明らかにしなかったが、「シャルルとカルロス、そしてチームの全員は十分に準備をしており、いつものようにふたたびレースに出ることに意欲的で、パッケージから最大限のパフォーマンスを引き出そうとしている」と語った。 また、「シンガポール以来、我々は全力で作業をしており、このコースの高速コーナーはこれまでのレースで導入したアップグレードの有効なテストになるだろう」とバスールは明かしたが、シンガポールGP直後に準備が整った新しいフロアが今週末にすでに使用されるのか、それともスクーデリアがより慎重なアプローチを取り、改良されたフロントウイングを含むいくつかのマイナーアップグレードをマシンに施し、新しいパーツは来週まで取っておくのかということについては、はっきりしていない。 [オートスポーツweb 2024年10月18日]