<街ぶら>京都鉄道博物館へ潜入 見る・さわる・体験するを満喫
<街ぶら>京都鉄道博物館へ潜入 見る・さわる・体験するを満喫
JR西日本が29日に開館する「京都鉄道博物館」(京都市下京区観喜寺町)。蒸気機関車から新幹線まで53両もの車両を収蔵され、実際に同社社員が使う「運転シミュレーター」や日本最大級の大きさを誇る「鉄道ジオラマ」。展示車両や走行車両を一挙に楽しめる「スカイテラス」をはじめ、1日ではまわりきれないほど鉄道に関する様々なものが展示されており、開館後も人気を呼びそうだ。そんな博物館の報道公開をじっくり取材した。
歴史的価値あるものなど含め53両もの車両を展示
同社によると、2014年4月6日に52年の歴史をへて惜しまれつつ閉館した交通科学博物館(大阪市港区)の収蔵物の一部と梅小路蒸気機関車館をリニューアルした形で開館する。大阪に展示していた0系新幹線などが道路を使って運搬される様子が、しばしニュースで報道されることもあり注目をあびていた。 そんな車両をはじめ、京都鉄道博物館には時速300キロで営業運転しギネスブックに載った500系新幹線や国鉄最大のC62形蒸気機関車など、歴史的なものなどを含め53両もの車両が展示されている。 ただ、歴史的な車両だけでは終わらない。実際の営業線とつながった引込線を利用し、現役で運行中の車両なども臨時展示できる「車両工場」も人気を呼びそうだ。 また、眼下に扇形車庫と蒸気機関車群を望むことができる「連絡デッキ」などは、機関車ファンなら1日中でも眺めていたい光景かもしれない。
実際に社員が研修で使う運転シミュレーターを体験
体験するコーナーもたくさんあるが、中でも注目なのは「運転シミュレーター」だ。「実際に社員が研修で使うシステムを、少し一般的にしたものを体験頂けます」と同社担当者。子供用だけでなく、大人用男女の制服も用意されているところが、ファンにはたまらない。 そして、運転シミュレーターも車両やコース、昼夜などの条件を選ぶことができ、再現された運転席がいつもガラスの向こうの客車から見ている運転席そのもの。音ひとつにしてもそのまま再現されているため、これは子供だけでなく大人も夢中になることは間違いない。 実際、報道公開の際も、取材にきたマスコミ陣が夢中になって何度もトライする姿、中には隣同士で運転技術を競っている人もおり「これやっちゃうと取材が進まないんだよね」と苦笑する鉄道誌のライターやカメラマンの姿も多く見られたほどだ。 担当者は「これだけ再現しているので、お客様には喜んでもらえると思います。ただ、ここはかなりの人が殺到しそうなので、そこが心配ですね」と苦笑を浮かべていた。