「俺をまくれるもんならまくってみろ」48歳ベテランレーサーの男気決断! 決勝で同県の20歳と別線勝負/平塚競輪
平塚競輪場のミッドナイト「競輪アプリウィンチケット杯(F2)」は9日、最終日を迎える。9RのA級決勝に出場する小林則之(48歳・静岡=85期)に話を聞いた。 8日の準決勝9Rで逃げ切り勝ちを収めた小林則之は、決勝のメンバー表を見て「自分でやりたいな」と漏らした。準決勝7Rで同県の望月湧世(20歳・静岡=123期)が先に勝ち上がりを決めていたが、その後しっかり話し合って「別でやります」と静岡別線を選択。準決勝同様に小林には勝瀬卓也(47歳・神奈川=84期)、望月には成清貴之(50歳・千葉=73期)が付けて南関は2人ずつに分かれた。 「自分の場合、連係するかどうかは“人”ではなく“番組”次第。ここで南関4人が並んでも先頭や3、4番手はチャンスが少なくなるしおもしろくない。それなら分かれて全員にチャンスがあるようにした方がいいでしょ。湧世には『俺をまくれるもんならまくってみろ』と言いました(笑)」 この小林の男気ある決断に成清は感銘を受けたようで「この(南関の)メンバーなら文句なしで4番手を固めるつもりだった。でもノリがそう言うから。自分は準決同様に湧世へ。これもノリの指示通りです(笑)」と並びが決まる経緯を明かした。(netkeirin特派員)