飯田のインフル報告倍増 多くは子どもの感染【長野県】
長野県は13日、第10週(4~10日)の感染症情報を発表した。インフルエンザは前週の定点あたり10・40人から増加して15・68人に、新型コロナウイルス感染症は5週続けて減少し、定点あたり7・20人だった(前週は8・61人)。飯田保健所管内のインフルエンザは定点あたり21・43人で、前週の10・86人から倍増した。新型コロナは9・57人で6週連続で減少している。 飯田保健所管内のインフルエンザ感染者数が急増した原因について、飯田保健福祉事務所の松岡裕之所長は「保育園でクラスターが起きたところがあり、子どもの感染者が多いため」とした。同所の調べによると、定点とする7医療機関の陽性者の集計では、0~9歳の感染者数が前週から約3倍の91人に上っている。 新型コロナは前週の101人から67人に減少しており、「高齢者の陽性者が減少しており、やや安心」としている。 県内のインフルエンザの地区別定点あたり届出数は、12地区のうち11地区で増加した。上田が25・0人で最も多く、飯田が21・43人、松本が19・29人、長野市が18・0人、諏訪が15・63人、松本市が12・30人、長野が11・33人、佐久が10・63人と続いた。 新型コロナは、上田のみ微増となったが、他の11地区は減少傾向が続いている。上田が最も多く14・13人、次いで飯田が9・57人、松本市が9・5人、松本が8・86人だった。 この1週間で定点とする飯伊の医療機関を受診した5類感染症患者の報告数のまとめは次の通り(カッコ内は前週)。 ▽インフルエンザ150人(76人)▽新型コロナウイルス67人(101人)▽咽頭結膜熱0人(2人)▽A群溶血性レンサ球菌咽頭炎13人(5人)▽感染性胃腸炎26人(18人)▽流行性耳下腺炎1人(0人)