グッドマン、井上尚弥戦に向けて「私は必ずこの男を倒しにいく」と決意を示す
プロボクシングのIBF、WBO世界スーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(26)=オーストラリア=がシドニーでメディアの取材に応じた様子を、グッドマンをプロモートするNo Limit Boxingが13日、ユーチューブチャンネルにアップした。12月24日に東京・有明アリーナで、4団体世界同級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=を相手に世界初挑戦する。 ビッグマッチに向けた強化合宿の真っ最中だというグッドマンは「この試合に勝つためにここにいる。自分をアンダードッグ(かませ犬)だとは言わない。新しい世界王者だと言おう」と勝利への自信を見せた。 勝てばオーストラリア人初の4団体統一王者となる。「幼い頃にこのスポーツを始めたときから、ずっと目指してきたことだ。このスポーツでベストの選手になるため、4団体統一王者になるためにやってきた。それを達成するまで私は止まらないので、毎日毎日、絶え間ない努力をしてきた。休みはない。だから、私は必ずこの男を倒しにいく」と決意を示した。 28戦全勝の絶対王者と19戦全勝の挑戦者によるクリスマスイブ決戦となる。「正直なところ、クリスマスのことなんて考えてもいない。私には関係ないことなんだ。4本のベルトを腰に巻いたら、クリスマスが待ち遠しくなるよ。今年はサンタクロースになれるから、それは良いことだ」とニヤリと口角を上げた。 井上が来年に米ネバダ州ラスベガスなどで試合を計画していることについては「私が彼らの計画をすべて台無しにしたら、それは良いことだ。彼はオーストラリアに戻る次のフライトを予約したほうがいい。そこが彼が来る場所だからだ」と皮肉った。 グッドマンはプロではすべて母国で試合をしており、身長169センチの右構えでワンツーが主体の正統派ボクサーだ。井上への指名挑戦権を持っていたグッドマンは、井上が5月6日に東京ドームで元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)に6回TKO勝ちした試合を母国から来日して視察。試合後にはリングに上がり、井上の「次戦9月頃、サム・グッドマンと防衛戦をしたい。これから交渉していきたい」という対戦要求に対し、「井上はベルトを返上するか、俺と闘うかだ」と返答して握手を交わした。 しかし、「モンスター(井上)を打ち負かすため」と世界前哨戦を闘うことを5月29日に発表。7月にスーパーバンタム級12回戦でWBC8位だったチャイノイ・ウォラウト(タイ)に3-0の12回判定勝ち。世界前哨戦で白星を挙げたが、試合中に左手を負傷した。10月24日に東京都内で行われた試合の発表会見にはオンラインで出席し、けがは回復して万全だと強調。「最高の試合をして勝ちたい。自信がなければこの試合は受けない。オーストラリアにベルトを持って帰る」などと自信満々だった。
興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信される。プロ戦績は井上が28戦28勝(25KO)、グッドマンが19戦19勝(8KO)。