同行一緒=あべ=一緒に行こう 津軽弁、漢字4文字で表現 米谷仗さん(青森市)が冊子出版
認知症サポーターとして活動する元警察官の米谷仗(まもる)さん(79)=青森市大野=が、多彩な津軽弁のニュアンスを四つの漢字に込めた漢字集の冊子を自費出版した。「同行一緒」は「あべ(一緒に行こう)」、「糸引酸味」は「あめる(食物が腐敗する)」といった具合。「辞書を引いて言葉をつくる楽しみがあり、私自身の認知症防止になる」と笑顔を見せる。 米谷さんは「おおの地域包括支援センター」が地域内の集会所で月1回開く「認知症カフェ」で津軽弁講座を担当。1年ほど前から漢字を使った津軽弁当てクイズを行っている。漢字集はその集大成。「漢字と感じ(感情)で楽しく遊ぶ津軽弁講座」と題し、450の津軽弁と、対応する4文字漢字を掲載している。 認知症カフェの活動は今年で3年目。センター職員やボランティアの7~8人が従事し、毎回20人ほどの地域のお年寄りが集まる。1~2時間ほど童謡を歌ったり、折り紙を楽しんだりする。自費出版には「支援センターの活動の宣伝になれば」との思いがある。米谷さんは「地域の多くの方々にカフェに参加してほしい」と呼びかけている。 冊子などに関する問い合わせは米谷さん(電話017-739-7380)へ。