リニューアル後100万人目の入館者となり、平谷市長㊧、新苗館長㊨と記念撮影に納まる白名さん

　広島県の尾道市立美術館（西土堂町）の入館者が18日、2003年1月のリニューアルオープン以来、100万人を超えた。猫にまつわる展覧会などが好評で、入館者を増やしている。 　100万人目は、神戸市北区の大学2年白名悠泰（ゆうだい）さん（19）。特別展「ディズニー　キャッツ&ドッグス」（同美術館、中国新聞備後本社主催）を鑑賞に訪れた。 　入館前に千光寺山の麓から路地「猫の細道」を歩いた白名さん。「猫に導かれて美術館へ来たみたい。猫好きなので光栄です」と喜び、平谷祐宏市長や新苗美緒館長から、猫のイラスト入りの傘などの記念品や認定証を受け取った。 　同美術館は1980年に開館した。建築家の安藤忠雄さんの設計で大規模に増改築し、再オープン。直後の03年度の入館者は7万336人と好調だったが、06年度から15年度まで2万～3万人台に低迷した。 　入館者増を目指し、特別展について春は幅広い年齢層、夏には家族向けの内容とする基本方針を16年度に策定。写真や浮世絵の「猫三部作」、絵本原画などの「新猫三部作」といった特別展で人気を定着させ、入館者数は22年度に7万1032人と最多を更新した。 　同美術館は「市民にも観光客にも、幅広い年代に楽しんでもらえる拠点にしていきたい」としている。