午前の日経平均は小幅続落、薄商いの中で買い材料なくもみ合い
[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比46円29銭安の3万8990円56銭と小幅続落した。前日の米国株式市場が堅調だったことを好感して、寄り付き直後に前営業日比で一時143円74銭高の3万9180円59銭まで上昇したものの、その後は薄商いの中で買い材料も見当たらず失速し小幅安でのもみ合い。3万9000円を挟んで推移した。 朝方こそ、米株高を好感して日経平均は反発して始まったが、市場参加者が少ないことで上値を追うことなく、その後は目立った動きもなく小幅安の水準で推移した。 閑散相場を象徴したのが半導体関連株で、前日にフィラデルフィア半導体指数(SOX)が前日比1.07%上昇したにもかかわらず、連動する動きとはならず、一時は主要関連銘柄がマイナスとなった。「日本の半導体関連株に悪材料が出たというのではなく、内外機関投資家が不在の状態であるため買いが入らない」(国内証券・ストラテジスト)という。 市場関係者の間からは「国内で独自材料であれば、日本株も動きが出るだろうが、そうした雰囲気は感じられない。機関投資家が不在となる中で、当面は見送り商状が続きそうだ」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれた。 TOPIXは0.62%安の2710.25ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5474億4200万円だった。 東証33業種では、値上がりは機械や空運、パルプ・紙など17業種、値下がりは保険や銀行、水産・農林など16業種だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが323銘柄(19%)、値下がりは1253銘柄(76%)、変わらずは67銘柄(4%)だった。 個別では、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループなどが軟調になったほか、ホンダが小甘い。半面、日産自動車が大幅高で、アドバンテストなど半導体関連株の一角が小じっかり。ソフトバンクグループが堅調に推移した。