将棋・西山女流三冠、棋士編入試験でかど番に 加古川出身、上野四段に敗れ1勝2敗
女性初の将棋棋士を目指す西山朋佳女流三冠(29)は8日、大阪市福島区の関西将棋会館でプロ棋士編入試験5番勝負の第3局に臨み、試験官を務める先手番の上野裕寿四段(21)=加古川市出身=に敗れた。西山は通算成績1勝2敗となり、かど番に追い込まれた。 【写真】棋士編入試験の第3局で試験官を務めた上野裕寿四段 将棋のプロは棋士と女流棋士がいて、制度が異なる。編入試験は新人棋士5人と月に1局ずつ対局し、3勝すれば合格となる。現行制度で女流棋士が編入試験を受験するのは2022年の福間香奈女流五冠(32)に続いて2人目。福間は不合格となった。 西山は7月、直近の公式戦で10勝以上かつ勝率6割5分以上という受験基準を満たした。9月の第1局で高橋佑二郎四段(25)に勝ったが、10月の第2局では山川泰熙四段(26)に敗れていた。第4局は12月に予定されている。(小林伸哉)