女子プロの飛ばしの秘密を使用ドライバーから探る! 山内日菜子、穴井詩が使うヘッド、シャフト、グリップまで再現して男子プロが打ってみた!
穴井詩と同スペックのドライバーを試打
▶スタッツ メルセデス・ランク19位 年間獲得賞金33位(1241万7000円) 平均ストローク15位(71.3347) ドライビングディスタンス2位(260.81Y) 5月のブリヂストンオープン終了時のドライビングディスタンスは262.19Yで1位だった女子ツアー屈指の飛ばし屋・穴井詩。彼女の使うドライバーは男子顔負けで、その飛距離も納得のハードスペックだった。
「これは飛ぶ!平均260Y超も納得」(勝又)
昨年、穴井が使用していたドライバー「パラダイム♦♦♦」はヘッド重量を186gと軽くして、バランスもC6.5~7と小さかったが、今年の「Qi10 LS」はバランスC5.5とさらに小さくなっている。そのため再現するにはヘッド後部のウェイトを12.5g軽くしてバランスを出した ▶ナイスショット5球の平均 HS●48.2m/s 初速●70.4Sm/s 打ち出し角●12.6度 スピン量●2317rpm 高さ●34.5Y キャリー●262.2Y 飛距離●279.8Y
テーラーメイド「Qi10LS」×フジクラ「ベンタスブルー」
バランスを小さくして振り抜きを重視 「ロースピンの小ぶりなヘッドでロフトが9度と立っているので、球が上がらずつかまりにくい。つかまえられるパワーとスピードが必要です。このスペック以外は女子プロのヘッドスピードに合わせてHS45m/s以下で打ってきましたが、このスペックだと、球がドロップしてしまうので、つい振ってしまいました。ただ、ヘッドスピードを上げて、球をつかまえられる腕があれば、この組み合わせは飛びます。ウェイトを軽くしてバランスを小さくしてあるので操作性も高い。最低でもHS45m/s、加えて球をつかまえられる腕があって、自分で操作したい人なら使えると思いますが、アマチュアで合う人はなかなかいないかもしれません」(勝又) 「女子には珍しいハードなスペック。ウェイトを軽くしてバランスを小さくした分、例えるなら上手く乗りこなさないと手に負えない暴れ馬。ただ、暴れるからこそ余計なことをしなくなるので、スウィングが安定するのかもしれません」(山崎) PHOTO/Takanori Miki、Tomoya Nomura THANKS/GOLF PLACE
週刊ゴルフダイジェスト