J1はラスト5へ。三つ巴の優勝争いを制するのは。勢いのある広島、神戸か、町田が逆襲を見せるか | Jリーグ
【国内サッカー・Jリーグプレビュー】明治安田J1リーグは今週末に第34節が行われ、順当に試合を消化しているチームはラスト5試合となる。優勝と降格という2つの争いにフォーカスし、残りのシーズンを展望する。 ●日本×オーストラリア|ハイライト
J1リーグは、未消化試合の関係で残り試合数にばらつきはあるが、今節を含めてラスト5試合に突入する。 優勝争いは、3連勝中で首位に立つサンフレッチェ広島と6連勝中の2位ヴィッセル神戸が調子を上げている一方で首位を守り続けてきた3位のFC町田ゼルビアが3試合勝ちなしで3位に後退。勝ち点1差の広島と神戸が接戦を繰り広げている一方で町田は首位まで勝ち点6差と遅れを取り始めている。このまま広島が逃げ切るか、前年度王者の神戸が連覇へ意地を見せるか、もしくは昇格初年度で初優勝を狙う町田がここから逆襲を見せるか。優勝争いは三つ巴のバトルになる。 消化試合数が同じの上位3チームは、ラスト5試合で残留争いしているチームとの対戦を残しているのが共通点だ。広島は、今節の湘南戦を皮切りに、京都、浦和、札幌と下位との4連戦。一方の神戸は、第35節で磐田、第37節で柏、最終節で湘南と3カード残しており、町田は柏、鳥栖との連戦の後に、FC東京との首都決戦に臨み、第37節で京都という日程になっている。必死になって残留を掴み取ろうとする下位チームとの対戦はまた違った難しさがある中、そこをいかに取りこぼさず、勝ち点を積み上げていけるかが優勝争いのポイントになりそうだ。 もう一つは、日程面だ。それぞれアジアの戦いに臨んでいる広島と神戸とは違い、町田はリーグのみに集中できる状況だ。ここから広島が9試合、天皇杯も勝ち残っている神戸が10試合(天皇杯決勝に進んだ場合は11試合)の公式戦を戦わなければいけない中、町田はリーグ戦の5試合のみ。日程面では町田に大きなアドバンテージはある。 現時点での勢いだけで言えば、広島と神戸が優勝候補の筆頭だが、町田にも十分にチャンスは残されている。最後にどんなドラマが待ち受けているか、J1リーグのラスト5試合から目が離せない。