台風20号の進路の予想図（中央気象署提供）

（台北中央社）軽度台風（台湾基準）台風20号は22日、フィリピンの東の海上を西に進んでいる。中央気象署（気象庁）によれば、台風20号は24～25日に台湾に最も近づく見通し。北東の季節風や台風周辺の湿った空気が流れ込む影響で、22日夜から北部や東台湾では雨や風が次第に強まるという。気象署は、現時点での進路予想を基にすると、台風警報を発表する可能性は高くないと説明した。 気象署によれば、台風20号は22日午前8時現在、台湾本島最南端ガランピ（鵝鑾鼻）の南東約1100キロの海上にあって、時速13キロで北北西に進んでいる。中心気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル。 予報官は、台風は台湾からはやや離れているものの、風や雨の影響は非常に大きいと説明。22日夜から23日にかけて、北海岸や北東部・宜蘭、台北都市圏の山地では所により大雨になる可能性があるとした。 24、25日は北東の季節風と台風周辺の湿った空気の影響で、台北都市圏や東台湾では大雨、北部や宜蘭・東部・花蓮の各山地では24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上に達する恐れがある。 26日には北東の季節風は弱まるものの、台風周辺の湿った空気が引き続き流れ込むため、台北都市圏や宜蘭は所によって大雨、花蓮や東部・台東は所によって24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上に達する可能性があるという。 （張雄風／編集：名切千絵）