首相「年収の壁乗り越え支援」 社保料補助、パートらと意見交換
岸田文雄首相は3日、働く時間を抑えて社会保険料の負担を避ける「年収の壁」対策に関し、飲食業や物流業の経営者やパート従業員らと意見交換するため、官邸での会合に出席した。「年収の壁に近づく可能性のある全ての人が壁を乗り越えられるよう支援をスタートした」と述べた。 政府は対策の一環として、1人当たり最大50万円の企業向け補助金を昨年10月に新設した。意見交換では補助金を活用しているすかいらーくホールディングスなど4社の経営者やパート従業員らが参加した。 レストランで働く女性は「長く働けず、職場の仲間に心苦しい思いをしていた。補助金が働く時間を増やすきっかけとなった」と話した。