セリーナが大坂との全米OP決勝で激怒した審判の罰則判断に批判の声!
ニューズデイ紙も、決勝戦での主審のコントロールに疑問を投げかけた。 記事は「53週間前に長女を生んだばかりのウィリアムズは、この試合に強い思い入れがあった。36歳の新しい母親としてグランドスラム大会で優勝することは彼女の夢だった。それが予想外の展開となり途方に暮れていた」とし、「彼女が、男であれば、審判から違った扱いを受けていたかどうかの問題ではなく、審判は対立のない方向にゲームをコントロールし、男女を通じて歴代で最も偉大な選手(ウィリアムズ)と、才能あふれる新鋭(大坂)との対戦が純粋にコートの上で決するようにできたのでは?と思った人もいるだろう」と、続けた。 その上で「ウィリアムズに1ゲームのペナルティをグランドスラム決勝の第2セットで科すことは、NBAファイナルの第7戦の残り10秒でマイケル・ジョーダンにトラベリングの反則の笛を吹くようなものだ」と批判。「審判は、そうする権利を持っているかもしれないが、本当に、そのようにして優勝を決めさせたいだろうか。このペナルティは本当にテニスで最も偉大な選手が受けるに値するものだろうか。これが本当に素晴らしいトーナメントを送っていた大坂が受けるに値するものだろうか。私はそうは思わない」と、決勝戦におけるラモス主審の判断に異を唱えた。 英国のBBCは「ウィリアムズの爆発と、大坂の勝利。どのようにして『もっとも異様な試合』は展開したのか」との見出しを取り、審判が下した罰則について考察した。 「日本選手として初のグランドスラム覇者となった大坂は、黒い帽子のサンバイザーを目元まで下げ、感情を覆い隠した。彼女のキャリアで最も幸せな瞬間であるべきときに見せた涙は、喜びのものではなかったようだった」と伝え、審判の判断について、「3つの罰則について、ラモス主審は、ウィリアムズに国際テニス連盟の規則に従って正しくペナルティを科した」と、その判断が間違っていなかったとの見方を報じた。 だが、その一方で、「グランドスラムでシングルスを18度制したクリス・エバート氏は、ラモス主審が常識を持って判断すべきだったと話している」と、クリス・エバート氏の意見を紹介した。 エバート氏は、BBCラジオの中で、「この大舞台、決勝、スコア状況でゲームペナルティではなく、彼は、彼女に注意を与えるべきだった。ただ叱ればよかったのだ。『ミズ・ウィリアムズ、このまま続ければゲームを失うことになるので静かにしたほうがいいですよ』と。いろんな状況を考えて彼は、彼女に少し時間を与えるべきだったが、その代わりに即座に残酷な判断(ゲームペナルティ)を下した」とコメント、暴言に対してゲームペナルティを与えた審判の判断に問題があったことを指摘した。 また元世界4位の米国のブラッド・ギルバード氏の「とても悲しい出来事だった。トーナメントを通して素晴らしいレベルで戦った大坂にとっては特にそうだっただろう。コーチング行為による不正はおかしい。ウィリアムズは、それを決して見なかったし、何でもなかったように見えた。大坂は、勝利まであと2ゲームだった。そのまま、試合を進めさせるべきだった」というSNSへの投稿も紹介された。