岡崎市、自動運転バスの試乗会 実証実験に先立ち市長ら体験
【三河】岡崎市は19日、岡崎市洞町の岡崎中央総合公園で運転席無人での自動運転バスの試乗会を行い、内田康宏市長ら市の関係者約30人が試乗した。国土交通省の「令和6年度自動運転社会実装推進事業」の採択を受け、22~29日に行う自動運転バスの実証運行に先立っての開催。内田市長は「高齢者の通院や買い物でバスを利用したいという要望は多い。バス運転士が不足する中、実証実験を重ね安全性を検証していく」と話した。 担当者がエンジンをスタートするとバスが運転席無人のまま動き出す。座席前方のモニターにはハンドルが自動で動く運転席の様子や走行中のルートなどが写し出され、曲がりくねった道を安定走行し元の場所に戻って試乗会が終了した。 22日から始まる実証実験は、公園内の閉鎖空間では運転席無人による自動運転を行うが、東岡崎駅と同公園などを結ぶ公道では運転士が主体の自動運転レベル2(ハンズオフ)を予定する。実証実験は昨年に続き2回目。走行距離を昨年の3倍近い14キロメートルに延ばし、路肩駐車する車の回避や横断歩道を渡ろうとしている人の検知など、より高度な安全性能を検証する。