鹿児島県 自民党奄振委 25年度奄振予算報告 交付金、24年度補正5億5000万円
【東京】自民党政務調査会奄美振興特別委員会(森山裕委員長、西銘恒三郎事務局長)は23日、千代田区平河町の自民党本部で会合を開き、2025年度の奄美振興関係当初予算について関係各省庁から報告された。奄美群島振興交付金は、28億3800万円を要求額(国費)とし、24年度補正予算額は5億5000万円の見通しとなっている。 森山委員長(自民党幹事長)は、与論島の大雨災害に触れた上で「沖縄との連携をはじめ、新たな取り組みをしていきたい」とあいさつした。西銘事務局長の司会で、冒頭以外は非公開で行われた。 出席者によると、徳之島の上下水道や知名町の水道などに予算が確保され、関係者は喜んでいたという。また、出席した沖縄関連の議員らから、「沖縄振興法と奄振とで合同で何かをやろう」との意見が出され、肯定的な雰囲気だったという。国土交通省から説明が開始され、農水省からは子牛価格の安定に予算をあてがう等の説明があった。ほか、文部科学省などの関係各省庁から報告がされた。高岡秀規奄美群島市町村長会会長(徳之島町長)は、「知名町の水道など、必要な所には予算がついたと感じている」と手応えを話した。また、安田壮平奄美群島広域事務組合管理者(奄美市長)も「各議員から奄美を後押しする心強い言葉をいただき、ありがたかった」と振り返っていた。 ほか地元からは元山公知宇検村長、大久保明伊仙町長、前登志朗和泊町長、田畑克夫与論町長が出席した。