【M-1】最終決戦3組決定!初出場バッテリィズ“笑撃”アホ漫才で1位 王者令和ロマン、真空ジェシカも
漫才日本一を決める「M-1グランプリ2024」が22日、東京・六本木のテレビ朝日で開催され、初出場のバッテリィズ、昨年王者の令和ロマン、4年連続出場の真空ジェシカが最終決戦へ駒を進めた。 【写真】漫才のステージに立つバッテリィズのエース(左)と寺家剛 令和ロマンは、まさかの2年連続トップバッターで登場。ファーストラウンドでは、同級生が結婚し始めたという高比良くるま(30)が、焦って子供の名前や、なぜか名字まで考えだし、それぞれのメリット、デメリットをコミカルに説明する漫才を披露。ツッコミの松井ケムリ(31)とも抜群のコンビネーションで、いきなり850点の高得点をたたき出した。 3番手の真空ジェシカは、商店街のロケという舞台設定で、川北茂澄(35)演じる商店会長が発するツッコミどころ満載の一言一言に、ガク(34)がいじり倒していく漫才で勝負。令和ロマンに1点差の849点を獲得した。 大会に衝撃をもたらしたのは、初出場のバッテリィズだった。心の支えにしている偉人の名言を次々と挙げていく寺家(34)に対し、エース(30)がおバカでお気楽な返答でボケまくる漫才。予想外のワード、タイミングで繰り出されるボケに、審査員たちも意表を突かれた大笑いの連続だった。得点は令和ロマン超えの861点で、審査員9人制では史上最高得点。文句なしのトップ通過だった。NON STYLE石田明も「ボケが来るタイミングも角度も分からないから、我々も準備できひん間に笑かされている」と、絶賛だった。 20回の節目を迎えた今年のM-1は、史上最多1万330組がエントリー。8月から1回戦がスタートした。3回戦では資格最終年の人気コンビ・モグライダーや、エルフ、土佐兄弟、すゑひろがりずなどが敗退。準々決勝でも最後の挑戦となったロングコートダディが敗れたほか、ミキ、東京ホテイソン、ヨネダ2000、からし蓮根なども姿を消した。 決勝は真空ジェシカ、トム・ブラウン、ヤーレンズ、エバース、ダイタク、令和ロマン、ママタルト、バッテリィズ、ジョックロック、決勝前の敗者復活戦から勝ち上がったマユリカが加わった計10組で争われた。司会は今田耕司と上戸彩、審査員は若林正恭(オードリー)山内健司(かまいたち)柴田英嗣(アンタッチャブル)哲夫(笑い飯)石田明(NON STYLE)礼二(中川家)博多大吉(博多華丸・大吉)塙宣之(ナイツ)海原ともこ(海原やすよ ともこ)。敗者復活戦は陣内智則と齋藤飛鳥が司会、審査員を井口浩之(ウエストランド)久保田かずのぶ(とろサーモン)斎藤司(トレンディエンジェル)野田クリスタル(マヂカルラブリー)渡辺隆(錦鯉)が、それぞれ担当した。 ◇M-1グランプリ 2001年にスタートした、漫才日本一を決める賞レース。10年を最後にいったん休止され、15年に復活した。優勝賞金は1000万円で、そのほかにさまざまな副賞が用意される。出場資格は規定変更を経て、現在は「結成から15年以内」。昨年は令和ロマンが優勝した。 【M-1グランプリ歴代優勝者】第1回(2001年)中川家/第2回(02年)ますだおかだ/第3回(03年)フットボールアワー/第4回(04年)アンタッチャブル/第5回(05年)ブラックマヨネーズ/第6回(06年)チュートリアル/第7回(07年)サンドウィッチマン/第8回(08年)NON STYLE/第9回(09年)パンクブーブー/第10回(10年)笑い飯/第11回(15年)トレンディエンジェル/第12回(16年)銀シャリ/第13回(17年)とろサーモン/第14回(18年)霜降り明星/第15回(19年)ミルクボーイ/第16回(20年)マヂカルラブリー/第17回(21年)錦鯉/第18回(22年)ウエストランド/第19回(23年)令和ロマン