林官房長官「核兵器の使用を示唆するような言動、極めて憂慮」 ロシアの要件緩和めぐり
林芳正官房長官は20日の記者会見で、ウクライナへの侵略を続けるロシアのプーチン大統領が核兵器の使用指針を定める国家文書を改訂する大統領令に署名したことに関し、「ウクライナ侵略の文脈において、核兵器の使用を示唆するような言動を繰り返してきていることは極めて憂慮すべきものだ」と述べた。 文書の改定では、非核保有国によるロシア領内への侵略でも、核保有国の支援があれば共同攻撃とみなし核兵器での反撃を検討するとし、核の使用要件を緩和した。 林氏は「わが国は唯一の戦争被爆国としてロシアによる核の威嚇、ましてや使用はあってはならないと考えている」と強調した。