実は「外交ブレーン」の力不足だった? 安倍昭恵さんのトランプ氏面会で“メンツをつぶされた”石破首相の「事情」
石破茂首相を支える“外交ブレーン”が、周囲の冷笑を買っている。国家安全保障を担当する長島昭久首相補佐官のことだ。 【写真をみる】「石破首相では考えらない…」 今は亡き安倍晋三氏とトランプ氏の“仲良しショット” 政治部デスクが解説する。 「“米国通の外交・安全保障のエキスパート”との触れ込みで官邸入りしたもののすでにメッキは剥がれ気味。実力や資質に疑問符が付いています」 ***
長島氏は11月20日から24日まで米国に出張。狙いは首都・ワシントンで次期トランプ政権の主要幹部に接触し、今後の動向を探ることにあった。 「長島氏が最も期待したのは国家安全保障問題担当の大統領補佐官に内定しているマイク・ウォルツ下院議員との会談でした。長島氏のカウンターパートといえ、気脈を通じた話し合いができると踏んでいたのです」 が、そのもくろみは空振りに。 「同じ共和党のウィリアム・ハガティ前駐日大使や、マイケル・マッコール下院外交委員長との面会はかないましたが、結局ウォルツ氏とは会えずじまい。長島氏はハガティ氏こそ“一番のキーパーソンだった”と強がりましたが、彼は次期トランプ政権の閣僚候補に含まれていません」 ともあれ、長島氏の動きは精力的だったという。 「カート・キャンベル国務副長官やミラ・ラップ=フーパーNSC上級部長など、バイデン政権の幹部たちが時間を割いてくれたとか。といっても、彼らは間もなく政権を去る人たち。アテンドした外務省幹部らは“何のために行ったのか”とあきれ顔でしたよ」
「石破首相のブレーン」の意外な経歴
かつて長島氏は、世界各国から“外交エリートの卵”が集うとされる、米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院(SAIS)で修士号を取得。平成15年の衆院選に旧民主党から出馬して初当選を飾った。その後は、野田佳彦内閣で外交・安保担当首相補佐官や防衛副大臣を歴任するなどしてきた。 「彼の自民党入りは5年前。野党時代に、安倍晋三政権の菅義偉官房長官の信頼を得たのがきっかけだ」 とは自民党ベテラン議員。 「彼は豊富な共和党人脈がウリ。第1次トランプ政権が発足する前、菅さんをマイケル・フリン氏、のちの国家安全保障問題担当大統領補佐官に引き合わせた。菅さんは“長島さんはすごい”と目を丸くしていた」