避妊の知識持って 金大医学生が冊子制作 「望まない妊娠、減らしたい」
金大医学類の学生有志が31日までに、避妊に関する知識や情報を記した冊子を制作した。病院実習を通じて人工妊娠中絶で精神的ダメージを受けた同年代の患者に接した経験から、同じ悩みに苦しむ女性を一人でも減らしたいと避妊方法や避妊薬の種類などをまとめた。2、3日に開かれる医学展(北國新聞社後援)で配布するほか、県内外の医療機関に寄贈する。 冊子を制作したのは、沖本里緒さん(5年)、石﨑明珠(めい)さん(4年)、川上結衣花さん(3年)の3人で、昨年8月からサークル「SRHR(性と生殖に関する健康と権利)を考える会」として活動している。 このうち沖本さんは昨年11月から病院実習に参加し、望まない妊娠で人工妊娠中絶を選択せざるを得ない複数の患者に接した。多くは20代前半で、避妊に関する知識が乏しかったり、性行為の際にパートナーとの同意がなかったりするケースが多かったという。 冊子はA5判16ページで、コンドームや子宮内避妊具のほか、排卵日を予測して性交を避ける「リズム法」など多様な避妊方法を紹介している。 沖本さんは「妊娠や中絶の課題を多くの人に知ってもらいたい。医学生にも冊子を手に取ってもらい、医師になった時に患者に助言してほしい」と話した。