関学大 6季ぶり16度目V スター不在も一丸でつかんだ 涙の本荘監督「ホッとしました」
「関西学生野球、関学大4-1同大」(20日、南港中央野球場) 3回戦1試合が行われ、関学大が同大に4-1で勝利して勝ち点4とし、黒原拓未投手(現広島)を擁した2021年春以来6季ぶり16度目(旧リーグを含む)の優勝を果たした。25日からの最終節で近大に勝ち点で並ばれても勝率で上回る。6月10日開幕の第73回全日本大学選手権(神宮ほか)への出場権を手にし、同11日の1回戦で東京新大学野球連盟代表の共栄大と対戦する。 歓喜に沸くスタンドを眺め、本荘雅章監督(53)は涙をこぼした。「ホッとしました」。スター不在のチームが一丸となってつかんだ栄光は格別な味だった。 初回に1点先制し、3点リードの六回2死では馬場和輝内野手(4年・鶴岡東)が左翼へソロ。勝てばV決定のプレッシャーをはねのけてナインは力を出し切った。 4年生の高3時代は新型コロナウイルス感染拡大によって夏の甲子園中止を経験。最終学年で全国大会出場の目標が団結する原動力となった。主将の小川将信内野手(4年・筑陽学園)は「なんとか全国に行きたかった。チームが一つになれた」と悲願をかみしめた。 3年前はコロナ禍による自粛ムードの中で優勝。今回はスタンドの応援団とともに頂点に立った。指揮官は「みんなで分かち合えた」と声を弾ませ、「代表として責任を果たせるように」と全国での戦いを見据えた。