新布陣3バックでアジア杯以来の復帰へ冨安健洋「そんなに大きな違いはない」
アジアカップ以来の日本代表出場に準備が整った。DF冨安健洋(アーセナル)は6日のミャンマー戦(◯5-0)でベンチ外となったが、広島入り後のトレーニングでは完全合流しており、11日のシリア戦での先発が濃厚。「練習もちゃんとやっているし大丈夫」とコンディションにも問題はなく、新布陣の3バックを支えていく構えだ。 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる シリア戦ではDF板倉滉(ボルシアMG)、DF町田浩樹(サンジロワーズ)との東京五輪世代トリオの3バックとなる見込み。報道陣に展望を問われた冨安は「もしその3人がスタメンで出るならというふうに言わせてもらいますが……」と前置きしつつも、「お互いの特徴はよくわかっているし、しっかりコミュニケーションを取りながらやれているのでしっかり良い試合にできれば」と自信を示した。 8日の取材対応では町田が「滉くんとトミで3バックで入ったとしたら、トミが高い位置で僕が下がり目でもいい」と役割分担を明かすなど、すでにコミュニケーションは進んでいる様子。もっとも冨安は相手の出方や状況に応じ、試合の中で駆け引きをしていくことの重要性を口にする。 「(DFの枚数が)3だったり4だったりというのは言っているけど、試合の中で立ち位置を変えれば4のように見えることもある。相手を見ながら変える必要があるのでそんなに大きな違いはない」。そうした判断は冨安を基準に行うことになりそうだが、「僕一人だけで立ち位置を変えたところで意味はないというか、有効な立ち位置にならないかもしれない」と強調。「ただ、近くの人と話しながらやっているので問題ない」と述べた。 日々の練習の公開部分ではボールポゼッションのメニューに長い時間が割かれており、森保一監督が意図する“攻撃的3バック”の狙いが見て取れる。 冨安はそうしたボール保持の現状について「正直に言えばまだまだ伸びしろはある」と認識。「でもそれはポジティブな伸びしろであって、常に一緒にサッカーをしているわけではないのでそれは当たり前のこと」と冷静に受け止め、「より良くなってきている感覚もあるし、伸び代もあるし、良い道を進んでいるかなと思う」と手応えも示した。 3月の北朝鮮戦は負傷のため招集外だったため、シリア戦はアジア杯以来の国際Aマッチ。冨安自身は「特別な感情はない。しっかりと自分のやるべきことをやってチームの勝利に貢献できれば」と冷静に話すが、アジア杯敗退から立ち上がり、新たなトライが続くチームの基準を高める働きが期待できそうだ。