【中日】「石川昂弥はもっといってほしい」和田コーチが待ち望む長打と打点「クリーンアップを打ってほしい選手ですから」
中日・和田一浩打撃コーチ(52)が4日、石川昂弥内野手(23)にハッパをかけた。1軍再昇格後、スタメンで出場した全5試合で安打を記録しているが、和田コーチが求めたのは長打と打点。5日からの広島3連戦(バンテリンドームナゴヤ)で顔を合わせる床田、大瀬良のエース級2人から豪打を放ち、成長を示せるか。チームは同日、遠征先から帰名してナゴヤ球場で練習した。 ポテンシャルを考えれば、物足りない。「技術的にも少しずつよくなっているし、数字も出ているけど、もっといってほしい」。和田コーチの言葉が指すのは石川昂だ。数字は悪くない。6月26日に再昇格後、6試合に出場。スタメンで起用された5試合全てで安打を放ち、19打数7安打で打率は3割6分8厘をマークしている。 和田コーチが指摘するのは内容だ。7安打は全て単打で、3日巨人戦(前橋)の9回に放った適時打が再昇格後、初打点だった。「長打と打点を挙げてくれるとね。(石川昂は)クリーンアップを打ってほしい選手ですから」。主軸を任せるに足る打撃を求めた。 5日からは広島との本拠地3連戦。相手先発は床田、大瀬良、玉村が予想される。特に防御率リーグ4位の床田、同1位の大瀬良の攻略に骨が折れるのは必至だ。「積極的にいくことが大事。バンテリンなので点が入らない。どうにか1点を取りにいきたい」と和田コーチは言葉に力を込めた。 若き大砲候補にとっては真価が問われる対戦となりそうだ。石川昂と床田の通算対戦成績は7打数1安打で打率1割4分3厘、大瀬良は18打数1安打で打率5分6厘と抑え込まれている。だがこの数字はあくまで昨年までのもの。相性をひっくり返して存在感を示すには、格好の機会となる。
中日スポーツ