夫が子どもを「小学校から私立に入れたい」と言います。収入的に厳しいのでせめて「高校から」にしてほしいです。どれくらい費用が変わりますか?
子どもを早いうちから私立に入れたいと考える家庭もあれば、高校から入れたいと考える家庭もあります。 どちらにしても、大きな悩みの種となるのが教育資金です。子どもに自由な選択をしてもらえるように余裕をもって準備しておきたいと考えるのが親心のようです。 本記事では、子どもを小学校から私立に通わせる場合と高校から通わせる場合の教育費の総額を紹介するとともに、教育資金を貯める方法を解説します。
進学先によって異なる教育資金
結婚、出産とライフスタイルが変化していくと、お金が必要になる場面も変わっていきます。子どもがいる家庭の大きな悩みの一つが教育資金であり、子ども1人を大学まで通わせるのに数百万から数千万ほどかかるといわれています。 子どもが2人、3人ともなれば、膨大な資金が必要と考えられるでしょう。生活していく上で、出費の大きな割合を占めている教育費ですが、進学先のスタイルによって金額は大きく変動します。 ここでは、文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」の調査結果と、日本政策金融公庫「教育費に関する調査結果(2021年12月20日発表)」を基に、子ども1人を小学校から大学まで私立に通わせる場合と、中学までは公立で高校から大学まで私立に通わせる場合の費用を紹介します。教育資金の捻出にお悩みの方は、費用の違いを確認してみましょう。 ◆小学校から大学まで私立に通わせる場合の費用 ここでは、小学校から大学まで私立に通わせた場合の教育費の総額を算出します。 ・私立学校の教育費 小学校:999万9660円 中学校:430万3805円 高校:315万6401円 大学(文系):689万8000円 大学(理系):821万6000円 小学校から私立に通った場合の総教育費用は文系大学の場合2435万7866円、理系大学の場合2567万5866円です。子ども1人の教育費でも2000万円を優に超えることが分かりました。 ◆中学まで公立、高校から私立に通わせる場合の費用 ここでは、中学まで公立、高校と大学を私立に通わせた場合の教育費の総額を算出します。 ・公立学校の教育費 小学校:211万2022円 中学校:161万6317円 ・私立学校の教育費 高校:315万6401円 大学(文系):689万8000円 大学(理系):821万6000円 中学まで公立で高校から私立に通った場合の総教育費用は文系大学の場合1388万2740円、理系大学の場合1511万740円です。小学校から私立に通わせた場合と比べて、文系理系大学どちらの場合も1000万以上費用を抑えられることが分かりました。