能登の復興を願って中心街を練った能登町宇出津のキリコ。来場者は鎮魂の祈りを込めた台湾ランタンを持ち寄った＝金沢市の尾山神社前交差点

　　●復興祈念、鎮魂の灯も集結 　金沢ゆめ街道2024（同実行委員会、北國新聞社主催）は10日、金沢市中心部を歩行者天国にして2日間の日程で開幕した。能登半島地震復興祈念を掲げ、夜に能登町宇出津の「あばれ祭（まつり）」で担ぐキリコが登場。県都の真ん中を男衆らが勇壮に練り、復興に向けて前進する気概を示した。 【写真】総踊りで夜の城下町を盛り上げる出演者=北國新聞会館前 　午後4時に国道157号片町-武蔵間が「ホコ天」となり、復興祈念パレードや金沢学院大附属高の特別演奏などが行われた。 　日没が迫るころ、宇出津の四明ケ丘（しあけがおか）町内会から出張してきた高さ約6・5メートルのキリコが繰り出した。約50人の担ぎ手が「イヤサカヤッサイ」と声をそろえ、あばれ祭の熱気を再現した。 　同町内会の青壮年でつくる「暁（あかつき）会」の寺口陽介会長（37）は「元気な姿を見せ、さらに復興を前に進めたい」と力を込めた。 　北陸日台民間相互交流会が提供した台湾ランタン約千個が会場で配布され、来場者が鎮魂の明かりを手にキリコを囲み、被災地へ心を寄せた。