「暑さでシワシワ…」ブルーベリーの悲惨な姿 農園が明かした〝真実〟が話題 「素敵な情報ありがとう!」
「暑さで水分が抜けシワシワになっている」ブルーベリー。見かけても食べずに避けてしまいそうですが、ブルーベリー農園が「見た目は悪いですが」と伝えた〝真実〟が、Xで話題になっています。話を聞きました。 【画像】「暑さでシワシワ」ブルーベリーはこちら
「見た目は悪いですが」
話題になったのは、ブルーベリーなどの生産販売を行う、神奈川県三浦半島にある岩崎ファーム(@iwasakifarm)の投稿です。 投稿した画像は、枝についている、シワシワのブルーベリー。 《暑さで水分が抜けシワシワになったブルーベリーは、見た目は悪いですが、甘さが凝縮され干し葡萄のように美味しいですよ》 この投稿には「買います!」「食べてみたい!」「貴腐ワインのブドウのようなものか」「天然ドライフルーツ」「家でも収穫遅らせてみよう」「素敵な情報ありがとうございます」と反応が相次ぎ、14万件のいいねがつきました。
「これからよく見かける光景」
岩崎ファームの代表・岩崎泰樹(ひろき)さんに話を聞きました。 ブルーベリーすらシワシワにさせてしまう酷暑。画像には「ブルーベリーの水分まで搾り取る暑さ」と驚きの声が上がりましたが、「これからの季節、ブルーベリー狩りでは良く見かける光景」なのだそうです。話題になった「シワシワ」の画像は昨年8月ごろに撮影したもの。 岩崎さんによると、ブルーベリーの実は、最初は白っぽく、熟すたびにピンクから紫、そして完熟すると黒っぽく色が変わっていくと言います。 ただ、梅雨が明けて、雨が降らなくなり、暑い日が続くと、完熟する前にシワシワに。そうなると、商品価値がなくなってしまいます。 そうなる前に収穫して冷凍するか、シワシワになってしまったものは廃棄するしかないそうです。
普段パックで買っているブルーベリー
けれど、完熟間際のシワシワになっている実は、「水分が抜けて、甘みが凝縮されて、酸味がなく、とにかく甘い」と言います。 投稿には「チーズケーキのソースにしたい」「ラム酒漬けに」「酒のつまみになりそう」など、そのおいしさに想像を膨らませる声もありましたが、残念ながら、販売する予定はないそう。 というのも、そういった実は日持ちがしなかったり、パックに入れるとつぶれてしまったりするため、売りづらいという事情があるそうです。 私たちが普段スーパーなどでパックで買っているブルーベリーは、「完熟」手前の若い実。 「とにかく甘い」シワシワのブルーベリーは、酷暑のなかのブルーベリー狩りに訪れた人だけが味わえる〝贅沢〟な経験のようです。