「SHOGUN 将軍」真田広之から激励メールが!話題の時代劇『侍タイムスリッパー』安田監督が明かす“奇跡”の連続
「『侍タイムスリッパー』撮影中に、(そのスタッフが)真田さんに『遊びに来てください』と言う内容のメールを送ったそうです。そしたら、『東映(撮影所)の諸先輩たちによろしくお伝えください。懐かしいです。そちらも頑張ってください。今はロサンゼルスにいて行けませんが、皆さんによろしくお伝えください』とわざわざ返してくださったんです。(もしかすると『侍タイムスリッパー』の)存在がぼんやり(認知)されているのかもしれません」
長編デビュー作『拳銃と目玉焼』公開の際に、自身のレーベル「未来映画社」を立ち上げた安田監督。「だんだん(映画の)作り方がわかってきて、『こうやったらお客さんが楽しんでくれる』というコツは、なんとなく今、自分の中にあります」と長編3作目で手応えを掴んだ様子。将来的なメジャー作品への挑戦については「もちろんオファーが届いたら、前向きに検討させていただきますし、僕が面白いと思っている企画は何本かあります。でも、そこまで甘い世界だとは思っていません(笑)」と慎重な姿勢を見せた。 現在も全国各地で舞台挨拶を行うなど、さらなる拡大上映に期待が高まる本作。大手シネコンでの上映、大手企業・ギャガが配給に加わるなど、安田監督自身の取材ノルマはある程度達成したというが、「できれば表に出たくない、と言うのが本音です。僕よりも、映画に携わってくれた俳優さんたちが、もっともっと注目を浴びて、どんどん世の中に出ていってほしい」と力を込めた。「僕自身は有名になりたいとかはないです。沙倉ゆうのさん(山本優子役)、山口(馬木也)さんといった素晴らしい俳優さんにもっと光が当たって出ていってくれたらいいなと思っています」(取材・文:編集部・倉本拓弥)