【天皇賞・春】テーオーロイヤル円熟の6歳で完成した姿見せる!
今週28日の京都メインは伝統の一戦「第169回天皇賞・春」だ。一昨年の3着馬テーオーロイヤルは今年に入って長距離重賞を連勝し、盾獲りへの態勢を整えてきた。京都コースは初めてだけに2度の坂越えがポイントとなりそうだが、ステイヤーとして完成した姿を誇示したい。悲願Vへ、陣営のムードも高まっている。 パワーアップして淀の盾舞台に立つ。テーオーロイヤルは一昨年以来、2度目の天皇賞・春参戦。その2年前は、4連勝中の新鋭ステイヤーとして4番人気の支持を集め、積極的な競馬で同期の菊花賞馬タイトルホルダーを倒しにいったが、1秒2差の3着。GIの厚い壁にはね返された。 その後、骨折で約1年の長期休養があり、昨秋のアルゼンチン共和国杯で復帰。今年に入ってダイヤモンドS→阪神大賞典と長距離重賞を連勝し、完全復活を印象づけた。特に前走の阪神大賞典は楽に抜け出して2着ワープスピードに5馬身差の圧勝。ステイヤーとして完成した姿を見せつけており、GI制覇へ視界は大きく開けている。 1週前追い切りはCWコースで菱田騎手を背に7ハロン96秒8、ラスト1ハロン11秒5をマーク。力強い動きに「しっかり負荷をかけてくれ、との指示。時計的にも予定どおりで前走より状態面は上がっている。走りにも余裕があるし、貫禄が出てきた」と、主戦ジョッキーは好感触を口にした。岡田調教師も「中間はオーバーワークにならないように気をつけて調整。最終追い切りでセーブ気味にやればちょうど良くなる」と着々と整いつつある臨戦態勢に満足げだ。 春の盾は2度目になるが、一昨年は阪神で行われた。京都で走るのは今回が初めて。2度の坂越え3200メートルを克服できるかどうかは小さくないチェックポイントといえるが、「操縦性が高く、乗りやすい。下り坂にもしっかり対応してくれると思うし、コースは問題ない」と菱田騎手はパートナーを信頼している。 円熟の6歳となり、競走馬として完成した姿を披露するときが来た。(夕刊フジ)