岡山U-18、13年間かけて積み上げてきた成果を発揮 見事にプレミアリーグ初昇格を達成
10日にエディオンスタジアムで行われた高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦) 2回戦。プレミアリーグへの昇格をかけて対戦したファジアーノ岡山U-18と京都サンガFCU-18の一戦は、前半に楢﨑光成の得点でリードした岡山U-18が勝利をつかんだ。 【フォトギャラリー】ファジアーノ岡山U-18 vs 京都サンガF.C. U-18 両チームは夏のクラブユースでも対戦し、そのときは京都U-18がセットプレーから3得点を挙げて勝利を収めていた。岡山U-18はその教訓を生かすため、「セットプレーを担当しているコーチとも、どういう守り方が一番自分たちらしさを消さずに相手を押し返せるかを考えてやりました」(梁監督)。リベンジを果たすため、戦術はもちろん気持ちもしっかり準備して臨むことができていた。 15分に岡山がスローインから相手の間隙を突いて奪取したゴールは、気持ちで押し込んだものだ。10番の楢﨑が「この試合は絶対に点を決めたかった。俺が勝たせるっていう思いだったんで、それが実って良かった」と喜んだゴールでリードした岡山U-18は、京都U-18のパワフルな攻撃を跳ね返していく。 「押されてるように見えもて、自分たちはちゃんと人数を揃えて4-4-2の3ラインを崩さず守れていたし、ぜんぜん怖くないと思っていました」と楢﨑が言えば、キャプテンの勝部は「もっとリスクを冒して点を奪いに行けたかなと思うんですけど、自分たちの粘り強さだったり集中力だったりの強みをしっかりと出せた」と胸を張った。 90分を通して京都U-18は放ったシュートは22本。CKも9本を獲得し、最後の最後までゴールを脅かし続けたが、それでもゴールネットを揺らせなかったのは岡山U-18が粘り強くてタフだったからに他ならない。梁監督は「本当にボックスの中にどんどんボールが入ってくるんで難しいゲームだったんですけど、みんながアグレッシブにプレーした。ファジアーノらしいゲームだったと思います」と頷いた。 2011年に発足した岡山U-18が13年間かけて積み上げてきた成果を発揮し、プレミアリーグ昇格を成し遂げた。 (文・写真=寺田弘幸)