ロシア前国防相と軍幹部にICCが逮捕状、ウクライナで戦争犯罪
(ブルームバーグ): 国際刑事裁判所(ICC)は25日、ウクライナで戦争犯罪を犯したとしてロシアのショイグ前国防相とゲラシモフ参謀総長に逮捕状を発行した。
ICCの発表文によると、ショイグ、ゲラシモフ両氏は民間施設への攻撃を指示し、ウクライナの民間人に過剰な偶発的危害を引き起こした。
少なくとも2022年10月から23年3月までのウクライナの電力施設に対するロシア軍の攻撃で、両氏に責任があると信じるに足る合理的な根拠があると、ICCは説明した。
ICCは大量虐殺や戦争犯罪、人道に反する罪、侵略犯罪を犯した個人を国際法に基づき訴追する。プーチン大統領に対しても、ロシアの侵攻後にウクライナの子供たちが連行されたことに責任を負っているとして、ICCは昨年逮捕状を出した。
ロシアはICCに加盟しておらず、ICCに協力することはほとんどない。
それでもICCの逮捕状によって、プーチン氏の外遊は制限されている。同氏は逮捕されるリスクを理由に昨年8月に南アフリカ共和国で開催されたBRICS首脳会議への直接参加を見送った。
ショイグ氏(68)は2012年に国防相に就任し、先月交代されるまで務めていた。プーチン氏最側近の1人と見なされている。
原題:Putin Ally Shoigu and Russian Army Chief Face ICC Arrest Warrant(抜粋)
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Sarah Jacob, Henry Meyer