ホンダ「インテグラ」初代がVTEC搭載し146.5万円~デビュー。“カッコインテグラ”は世界初のリッター100ps超え!【今日は何の日?4月19日】
一年365日。毎日が何かの記念日である。本日4月19日は、ホンダを代表するVTECエンジンを初めて搭載し、量産初のリッター100psを超えた高性能モデル「インテグラ」が発表された日だ。米国の人気俳優マイケル・J・フォックスが、CMで発した“カッコインテグラ”のフレーズとともに大ヒットした。 TEXT:竹村 純(Jun TAKEMURA) インテグラの詳しい記事を見る
VTECエンジンを搭載し100ps/L超えを達成
1989(平成元)年4月19日、ホンダは「クイントインテグラ」の2代目で、クイントの冠が取れた「インテグラ」を発表。3ドアクーペが翌日、4ドアハードトップが5月12から発売。インテグラは、ホンダ初の高性能VTECエンジンを搭載したスペシャリティカーとして、大ヒットを記録した。
クイントがモデルチェンジ、スポーティなクイントインテグラ誕生
1980年にデビューした「クイント」は、「シビック」と「アコード」の中間のコンパクトカーだったが、やや中途半端な位置づけだったために販売は低迷。そのクイントがモデルチェンジして登場したのが、クイントインテグラだった。 クイントインテグラは、実用性重視のクイントから一転、スタイリッシュなフォルムで走行性能を重視したスポーティなモデルへ変貌。フロントマスクは低いノーズで、当時流行っていたリトラクタブルヘッドライトを採用。パワートレインは1.6Lの高性能DOHCエンジンと5速MTおよび3速ATの組み合わせ、駆動方式はFFが設定された。 こうして出来上がったクイントインテグラは、シビックよりも優れた走り、プレリュードよりも小気味よい走りで、国内外で好評を得た。
世界初の100ps/L超を達成したインテグラ
1989年に登場した2代目クイントインテグラは、車名からクイントが消え、インテグラの単独ネームとなり、リトラクタブルヘッドライトから個性的な横長ワイドのヘッドライトに変更。スポーティなワイド&ローのウェッジシェイプフォルムに、3ドアクーペと4ドアハードトップが設定された。 エンジンは、1.6L直4 SOHCのデュアルキャブ仕様と電子制御噴射PGM-FI仕様、そして最上級グレードには注目の新開発1.6L 直4 DOHC VTECエンジンを搭載。160psを発揮したVTECエンジンは、NA(無過給)で初めてリッター100psを超えた記念すべきエンジンであり、“エンジンのホンダ”を世界に再認識させた名機となった。 高性能VTEC搭載のベース仕様は146.5万円で販売され、TVコマーシャルに当時“バック・トゥ・ザ・フューチャー”で人気となったマイケル・J・フォックスを起用し、CM中の“カッコインテグラ”の決め台詞とともに大ヒットを記録した。ちなみに、当時の大卒初任給は16.4万円程度(現在は約23万円)なので、単純計算で現在の価値なら200万円程度と比較的廉価な設定だった。
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