国会改革法案、21条文が第2読会通過 残る審議は24日に再開 与野党攻防/台湾
(台北中央社)国会改革法案を巡り、与野党で攻防が繰り広げられている立法院院会(国会本会議)で21日、立法院職権行使法改正案の21の条文などが第2読会(3段階審議の2番目)を通過した。審議は深夜11時46分に中断された。残る審議は24日に再開される。 この日第2読会を通過したのは、答弁者の反問や資料提供拒否などの議会侮辱行為を禁止する条文や、立法院が調査権を行使する際、政府機関や法人などに資料提供を求められ、従わない場合は過料を科せられるとする条文など。最終審議が行われる第3読会では、議案内容の相互抵触や憲法・他法律への抵触がある場合を除き、文字の修正だけが可能。 現在の立法院は1月に行われた立法委員(国会議員)選で選出された議員113人で構成されており、各党の議席数は最大野党・国民党が52、与党・民進党が51、第3党・民衆党が8、無所属が2。国民党は民衆党と共闘関係にある他、無所属の2人とも連盟を組む。同法案を巡り、民進党は実質的な審議が行われていないなどとしてこれまでにも複数回延会を提案していたものの、いずれも否決された。 夜間の審議中には、民進党の立法委員らが2014年の「ひまわり学生運動」の象徴とされるヒマワリの花を手に、同運動から生まれた楽曲「この島の夜明け」(島嶼天光)を合唱。壇上にいた民衆党立法院党団(議員団)総召(院内総務)の黄国昌(こうこくしょう)委員に向けて花を投げつける一幕も見られた。同運動は中国とのサービス貿易取り決めを巡り、学生らが撤回を求めて立法院を占拠した学生運動で、黄氏は当時、学生側のリーダーを務めていた。 (王揚宇、王承中/編集:田中宏樹)