「兵動大樹のおしゃべり大好き。46」で共演した槇原敬之（左）と兵動大樹（吉本興業提供）

　お笑いコンビ「矢野・兵動」の兵動大樹（54）が21日、フェスティバルホール（大阪市北区）で「兵動大樹のおしゃべり大好き。46」を開催。歌手・槇原敬之（55）がスペシャルゲストとして登場し「現実になって、歌っているのを見て…。最高のフェスになりました」と兵動も感無量だった。 　3度目のフェスティバルホールでのライブを「自分の中での正念場、集大成」と位置づけていた兵動。内場勝則、谷川友梨と兵動そっくりに扮した今別府直之、藤田兄さんによるプチ吉本新喜劇に続いて槇原が登場。2700人のファンも「エーッ」と悲鳴を挙げたサプライズとなった。 　槇原が「世界に一つだけの花」「どんなときも。」の2曲をカラオケで熱唱。その後、槇原の紹介で兵動が客席から登場した。「槇原さんが歌った後、もうエンディングですやん。メチャ出にくかった」といいながらも兵動は大喜び。「ホントに来て下さってありがとうございます」と舞台上で御礼の土下座をして、感謝の気持ちを表した。 　新喜劇、槇原との共演。「念願が2つかなった」と兵動。20歳頃から同世代の槇原の曲を聴き「ファンになった。特に詞が好きだった」という。鈴木雅之のディナーショーにゲストで呼ばれ、その席で槇原と初共演した。今回、3度目のフェスティバルホール公演に、ダメ元でオファーをしたところ「なんでもやりますよ」と槇原が快諾しコラボが実現。「お客さんも盛り上がってくれて。コンサートの客席にいるようでした」と目を細めた。 　もちろん、「すべらない話」でお馴染みの“おしゃべりの達人”は“舌好調”。「韓国旅行」「年を取ってイライラする」「自宅のカギ」の話などいつも通りの爆笑トークを繰り広げた。「集中力、記憶力も低下して今回が一番自信がなかった」という心配も杞憂（きゆう）に。ふだんよりも長い146分間ノンストップトークで客席に笑いの渦を巻き起こした。 　03年7月に「Baseよしもと」で第1回を開催したトークイベント。7、8日に北海道でスタートし、今回の大阪で「確信に変わった」と手応えをつかんだ。今後は10月の富山から高知、福岡、岡山、宮城、広島、愛知、香川、東京、兵庫と残り10カ所を回る全国ツアー。「次はフェスで鈴木雅之さんに歌ってもらえれば完結です」と早くも来年を見据えるなど貪欲なところも見せた。