親から「年収400万円以上の男性を夫にしなさい」と言われました。該当する男性は日本にどれだけ存在しているのでしょうか?
年収400万円の生活レベルとは
次に、「年収400万円」ではどのような生活を送れるのか見ていきましょう。年収400万円の人の一般的な手取り額は、年収から社会保険料や税金を引くと300~320万円程度になると考えられます。またこれを12ヶ月で割り、月収にすると約25~約26万円になります。 共働きではなく、夫の手取りである約26万円だけで、夫婦と子ども一人の生活を送るシミュレーションをしてみましょう。家賃は一般的に手取りの20~25%のため、6万円と仮定します。残り20万円で、食費・光熱費・教育費・娯楽費・雑費などを支払います。 さらに将来のために貯蓄や投資にもお金を回そうとすると、子どもが成長するにつれて食費や教育費も上がっていくため、やりくりが大変になるかもしれません。
必要なお金に合わせて共働きも検討しましょう
年収400万円では少し足りないかもしれないと考えた場合、共働きを検討する必要があります。男女共同参画局によると、男女共働きの世帯は、昭和の終わり頃から徐々に増加傾向にあり、昭和55年に614万世帯だったのが、平成29年には1188万世帯まで増加しています。 このような傾向にある原因は、世帯年収の減少による経済的安定を求める世帯が増えたこともあるでしょう。しかし、それだけではなく、女性の社会進出や女性の労働に関わる制度ができたり、見直されたりしていることも理由といえます。 また、「家事や育児は女の人がやるもの」という意識も少しずつ見直されてきているため、「家庭のことは男女関係なく、みんなで支え合うもの」といった価値観が、これらの結果に影響しているでしょう。
家族みんなで協力しながら生活をしていきましょう
現在の日本の平均年収は458万円、男女別にみると年収400万円以上の男性は65.3%いることが分かりました。年代別にみても25歳以降の平均年収は400万円を超えるため、この条件を満たした男性を探すこと現実味のない話ではなさそうです。 しかし、求める生活やライフステージによって、必要なお金は変わってくるため、年収400万円でのやりくりが難しくなる場合もあります。そのため、男女関係なく労働・家事・育児を協力しながら行っていくことも、将来のために検討するとよいでしょう。 出典 国税庁長官官房企画課 令和4年分民間給与実態統計調査―調査結果報告― 男女共同参画局 男女共同参画白書 男女共同参画局 男女共同参画白書 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部