尾関彩美悠は涙の2位「しょうがない」 河本結は最終組対決「楽しかった」
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 最終日(6日)◇東名CC(静岡)◇6590yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆3325人) 【画像】ギャラリープラザでマグロの解体ショー 2022年「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」で初優勝を挙げて以来、2勝目が遠い尾関彩美悠は今季2度目の2位に涙を流した。 首位と2打差の3位で最終組から出た最終日、前半2番でバーディが先行し、8番(パー5)で2つ目を奪取。首位にいた河本結に2打差で折り返し、4つ目のバーディを奪った14番で単独首位に浮上した。 「自分のプレーに集中できていた」とスコアを落とすことなくプレーを続けたが、同じ14番から4連続バーディの佐藤心結に競り負けた。ホールアウト後の中継インタビューを終えると涙があふれた。顔を何度も拭ってから、「何が悪かったかと言えば分からないけれど、心結ちゃんがいいプレーだったのでしょうがない」と勝者をたたえた。「心結ちゃんも今年は苦しんだと思うので、優勝を近くで見ることができて良い刺激をもらえた。この経験を無駄にしないように頑張りたい」と話してサイン待ちの列に向かった。
同じく2位で終えた河本は、「気持ちだけは負けずに、最後まで戦う気持ちでプレーしました」と胸を張ったが、前週の「日本女子オープン」に続いて今季2勝目を逃した。バーディとボギーが1つずつだった後半のプレーが反省点。「ショートしたくないという思いとタッチを合わせるイメージで葛藤しながらで、欲と自分のストロークをうまくコントロールできなかった」とグリーン上で心が乱れた。 それでも、最終組の3人による優勝争いが「楽しかった」と笑顔になれた。「(先週の)リベンジを果たせなかったので、残りの試合で勝てるようにまた準備していけたら」。ツアー3勝目もきっと、そう遠くない。(静岡県裾野市/石井操)