ゴルフの投稿が多い人ほど「仕事」ができる!? SNSに消極的なゴルファーやゴルフ場はもっと活用した方がいいの?
投稿がゴルフばかりだと仕事をサボっていると思われる?
昨年までゴルフに行くたびに自分のスコアをSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿していた知人が、今年に入ってからゴルフの投稿を一切しなくなりました。先日ひさしぶりに会ったので、その理由を訊いてみたところ、こんな答えが返ってきました。 【写真】SNS利用が上手! 臼井麗香が私服姿で魅せたキュートで華麗なポージング これが実際の投稿です 「お客さんに怒られちゃったのよ。『仕事をサボってゴルフばかり行っているように見えるからSNSに投稿するのはやめたほうがいいよ』といわれたので、SNSに投稿するのはやめました。投稿していないだけでゴルフには行っていますから、また誘ってくださいね」
知人は東京都内で飲食店を経営しています。知人にとってお客さんと一緒にゴルフに行くのは営業活動の一環なのですが、その投稿を快く思わないお客さんもいるということなのでしょう。知人は年間50回以上ゴルフに行っていますから、ゴルフのたびにSNS投稿するとタイムラインがゴルフだらけになります。 筆者の周りには年間50回どころか年間100回近くゴルフに行く人がゴロゴロいます。その人たちのSNS投稿を見ていると「いったい、いつ仕事をしているのだろう?」と感じることがあります。
ゴルフ投稿が多いほうが仕事もバリバリこなしているケースも
でも実は、年間100回近くゴルフに行っている人は、自分で会社を興してバリバリ働いている人や、いくつものビジネスを軌道に乗せている敏腕経営者の方が多いです。仕事ができる人ほど短時間で効率よく成果を上げることができるので、ゴルフに使える時間が増えます。 ゴルフに使える時間が増えるというよりも、仕事ができる人はゴルフのスケジュールを入れてから仕事のスケジュールを埋めます。その理由は体と心をリフレッシュしないといい仕事ができないからです。仕事のパフォーマンスを高めるために十分な睡眠時間を確保するのと同じ発想です。また、ゴルフ場という社交場で人脈を広げることがビジネスを発展させる上で大きな武器になることを知っています。 ただし、仕事そっちのけでゴルフばかりしている三流経営者もいますから、「ゴルフにしょっちゅう行っていることを周りにいいふらさないほうがいい」という指摘も確かに的を射ているのかもしれません。 SNSの投稿を見ていると、その人の思考が何となく分かります。ゴルフに限らず、いろんなエピソードを頻繁に投稿する人は基本的に好奇心旺盛です。新しいことを面白がる気質があります。 一方で、SNSをまったく使わない人もいます。「SNSを使わなくても今の生活で十分だから」「やるべきことが多すぎてSNSを使う時間的余裕がないから」という理由で使いません。 そういう考え方も別に否定はしませんが、今の世の中の流れはSNSが伸び悩む未来よりもSNSがさらに発展する未来が訪れる可能性のほうが高いですから、「それだったら試しに一度使ってみたらいいのに」と思います。 SNSに関しては、自分でビジネスを興している人は積極的に活用し、大きな組織に所属している人はあまり触りたがらない傾向があります。いろんな情報を発信できるメリットよりも、不用意な投稿で炎上するリスクを避けたい意識が強いのでしょう。 そういう視点でSNSのタイムラインを眺めると、ゴルフ場を利用している人たちはSNSを積極的に活用しているのに、ゴルフ場で働いている人たちはSNSをあまり活用していない印象を受けます。 ゴルフを始めるハードルは昔に比べて低くなりましたが、それでも練習に行ったりスクールに通ったり道具をそろえたりしなければなりませんから、好奇心旺盛な人じゃないと最初の一歩が踏み出せません。 ゴルフ場で働いている人は、能動的にそこで働いているというよりも、「地元で働ける場所がゴルフ場しかない」などの受動的な理由で職場を選んでいるケースが目立ちます。その温度差がもう少し埋まってくると、ゴルフ場業界がもう一段階上のレベルまで発展するのではないかという気がします。
保井友秀