「もう泣きそうって言われてうれしかった」支配下登録の西武・菅井信也、相手ベンチの「理想の投手」に報告 近日先発デビューへ
西武は2日、育成の菅井信也投手(20)と支配下選手契約を結んだと発表した。背番号は71。 ■【写真】昨秋のフェニックス・リーグ阪神戦で先発した西武・菅井 同日ベルーナドームで会見した菅井は「素直にめっちゃうれしい。将来的にずっと先発を続けたい」と意気込みを披露。渡辺久信ゼネラルマネジャー兼監督代行は「(ファームで)非常に高いパフォーマンスを見せてくれていて、順調に成長してくれた。登板日は決まっている。明日(3日)から投手練習に入ってくると思います」と近日中に先発デビューさせる考えを示唆した。 理想の投手像として「すごく活躍して内海さんのような選手になりたい」と昨季西武のファーム投手コーチを務めた巨人の内海哲也投手コーチを目標に掲げる。内海氏には昨季不調時に軸足でしっかり立つという意識を心がけるよう指導され、安定感が増した。 会見前には、試合を控えた内海コーチにも支配下入りを報告し、抱き合った。「もう泣きそうって言われて、本当にうれしかった。いつになるか分からないけど、しっかり投げて抑えて良い報告にできるように」と早い段階でのプロ初勝利を誓った。 21歳の誕生日を迎える28日には故郷山形で楽天戦を控えている。「目標にしていた。チャンスがあるなら頑張りたい」と激しい先発ローテーションでの生き残りを誓った。 山形県出身の左腕は山形・山本学園高から2022年に育成3位で入団。2年目の昨年はイースタン・リーグで主に先発として15試合に登板して4勝2敗、防御率3.12を記録した。昨秋の秋季教育リーグ「フェニックス・リーグ」ではその後日本一になった阪神の主力を6回1失点に抑え、注目された。 今季のイースタン・リーグでは9試合に登板して1勝2敗、防御率2.57。チェンジアップなどを武器に49イニングで52奪三振を奪った。
西日本新聞社