大谷翔平が同僚に感謝「このチームを誇りに思っています」 新天地1年目、グラウンド外で騒動も頂点に
◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6―7ドジャース(30日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム) 【動画】悲願の世界一になった瞬間の大谷翔平の表情が! 大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)の所属するドジャースが、ワールドシリーズ第5戦の、敵地・ヤンキース戦で、ワールドシリーズ史上最大となる5点差をひっくり返す劇的な逆転勝ちをして、4勝1敗で2020年以来4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに立った。大谷はメジャー7年目の移籍1年目、山本はメジャー1年目で悲願の頂点に立った。 新人王、本塁打王、2度のMVPなどに輝いたエンゼルス時代の6年間はポストシーズンとは無縁で出場争いにすらほぼ絡むことはできなかった。昨オフにフリーエージェント(FA)でドジャースに10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)の史上最高額契約で勝利を求めて移籍した。 今季は昨年9月に受けた右肘手術の影響で投手での登板はなかったが、打者に専念すると54本塁打、130打点で2冠王。打率3割1分、59盗塁もリーグ2位で、史上初めて「50―50」(50本塁打&50盗塁)を達成した。2年連続のMVP受賞も最有力だ。 ポストシーズンではパドレスとの地区シリーズ第1戦で同点3ランを放って逆転勝ちに貢献。メッツとのリーグ優勝決定シリーズ6試合では2本塁打、6打点でチームを4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。ワールドシリーズでは第2戦で盗塁を試みてスライディングをした際に左肩を脱臼。強行出場になったこともあって19打数2安打の打率1割5厘で本塁打と打点はなかったが、存在感は人一倍だった。 3月の開幕翌日には、水原一平元通訳のスキャンダルにも巻き込まれた。それでも、新天地の仲間に救われてきた大谷。試合後の会見では同僚の存在に感謝の思いを口にして「最後まで1番長いシーズンを戦えたことを光栄に思いますし、このチームに来て1年目でこういう結果に立ち会えてすごく光栄に思います。ポストシーズンも素晴らしいチームを相手にしながら、自分たちの野球が出来たということに誇りを思っていますし、きょうこういう風に最後まで勝ちきれたのは、このチームを誇りに思っています。このチームで1年間できたことに感謝したいですし、チームメートのみんな、スタッフの皆さんを誇りに思っています」と話した。
報知新聞社