「冷血!」「人でなし!」「副大統領候補の目はないな」…トランプ側近に大ブーイングが起きた“意外なワケ”
政治的にもどんどん右傾化。人工中絶は全面禁止。レイプだろうと、近親相姦だろうと例外なし! 同性婚なんかもってのほか! 2歳の初孫にライフルとショットガンをプレゼント! 先住民居留地を走る石油パイプラインの工事も、先住民の反対を押し切って強行突破! 怒った先住民たちはノーム知事の居留地への立ち入りを禁止したけど、ここまで右に寄ればトランプの副大統領候補に指名されること間違いなし! ノームはダメ押しで自伝『No Going Back(後戻りしない)』を出版した。これが大失敗だった。 20年前、ノームはキジ撃ちに、14カ月のワイヤーへアード・ポインターの子犬クリケットを連れて行った。ワンちゃんは野原に出ると大興奮。「人生最高の日のように」大はしゃぎでキジを追いかけ回したので狩りにならなかった。そのうえ帰り道で、リーシュ(リード)を振り切って近所の農家に入り込んで鶏を殺してしまった。 「猟犬として見込みがない」 そう思ったノームはクリケットを射殺した。さらに、ついでということか、彼女は家に帰ると飼っていたヤギも撃ち殺した。「そのヤギは不潔で臭くて攻撃的で、私の娘を追い回したから」 テレビのインタビューで、子犬の射殺について尋ねられたノームは「農家では過酷な選択をしなきゃならないんです」と釈明した。「こないだも24年間飼ってた馬を撃ち殺したし」 そんなノームをアメリカ人は許さなかった。「子犬なんだから野原に連れ出せば興奮するに決まってる」「リーシュを離したのも、しつけができなかったのも飼い主の責任なのに!」「冷血!」「人でなし!」右も左もトランピストも反トランプもみんなノームを憎んだ。
「ノームはもう副大統領候補の目はないな」
共和党のトム・ティリス上院議員は「犬の行儀の悪さは飼い主を映す鏡」とノームを糾弾した。極右活動家のローラ・ルーマーですら「ダメ! もう後戻りできない!」とポスト。トランプ・ジュニアも「ノームはもう副大統領候補の目はないな」と匙を投げた。「しかし、いったい何で、そんなことを本に書いたりしたんだ?」