鹿児島・日置市で5人を殺害した男の控訴審 弁護側が一審の死刑判決破棄を求め結審 福岡高裁宮崎支部
鹿児島テレビ
2018年、鹿児島県日置市の住宅で、父親や祖母ら5人を殺害したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われている男の控訴審の公判が12月24日、福岡高裁宮崎支部で開かれ、弁護側は一審の死刑判決の破棄を、検察側は控訴の棄却を求め、裁判は結審しました。 この事件は2018年、日置市東市来町湯田の住宅で、父親や祖母など5人を殺害したなどとして、無職・岩倉知広被告(45)が殺人と死体遺棄の疑いで逮捕・起訴され、その後、一審の鹿児島地裁で死刑判決が言い渡されたものです。 24日の公判で弁護側は5件の殺人について、当時の岩倉被告は「精神障害の影響により行動制御能力が著しく低下し、心神耗弱状態にあったため完全責任能力は無かった」などとして、被告を死刑とする一審判決の破棄を求めました。 一方、検察側は「犯行当時、岩倉被告に完全責任能力があったとする一審判決は正当」として、控訴の棄却を求めました。 控訴審で弁護側は、岩倉被告に対する被告人質問も求めていましたが、裁判所が認めず、岩倉被告による発言の機会がないまま、裁判は結審しました。 判決は2025年3月13日に言い渡される予定です。
鹿児島テレビ