内村航平選手「開き直りが結果に」 リオ五輪・男子体操選手団が帰国会見
THE PAGE
リオ五輪に出場していた男子体操の日本代表選手団が20日、成田空港に帰国し、近くのホテルで記者会見した。団体は予選が4位だったが、決勝で優勝。内村航平選手は「予選で出遅れたからこそ気づけたことがある。うまく開き直れたことがこの結果につながった」、白井健三選手も「(予選は)見ている人からしたら予想外だったと思うが、自分たちは落ち着いていた。焦らなかったことでうまくいった」などとそれぞれ振り返った。
「(メンバー間で)どんどん絆が深まり、気持ちが強まった」(加藤凌平選手)。「一人ひとり持っている力を持っていれば勝てると信じていた」(田中佑典選手)。「ミスが出てもカバーし合い、最後までリラックスしながらだった」(山室光史選手)。 選手の言葉からは、相互の信頼の強さがにじみ出ていた。
4年後に控える東京五輪について聞かれると、最年少の白井選手は「東京で23歳。6種目出て当たり前の選手になっていたい。4年間焦らず基礎を固めて、美しい体操ができればいい」と主張。他の選手らも「東京では個人でもメダルを狙えるように成長したい」(加藤選手)、「自分にしか表現できない美しい体操がある。これから極めていきたい」(田中選手)、「自国開催で、できることなら出たいという気持ちがある」(山室選手)と話した。
内村選手「4年後何も考えられない」
一方、個人総合でも金メダルをとり「ゆっくり休みたい」とも話した内村選手は、「今のところ何も考えられない。リオで団体金取ることができれば東京にうまくバトンを渡すことができるという目標は達成できた。東京五輪で僕がチームをひっぱることは多分ない。僕は僕なりに自分の道を進んで生きたい」などと話した。
選手らは会見後も記者団の取材に応じた。その中で内村選手は「(リオ五輪は)結果が凄くよかった。やりきった感がある」「気持ちが上がらないと身体もついてこない。気持ちが入らない練習は意味がない」とも言及した。 「いま一番何がしたいか」を問われると、「体操のことを何も考えずにゆっくり生活したい」と回答したが、すぐに「それは無理でしょうけど」と笑った。