【アメフト】日本代表が米国代表にダブルスコアの快勝、史上初の決勝進出 U20世界選手権
IFAF公式大会で初めてアメリカに勝つ
日本アメリカンフットボール協会(JAFA)によると、カナダで開催されているアメリカンフットボールのU20世界選手権(国際アメリカンフットボール連盟=IFAF主催)の準決勝(現地6月26日)で、日本代表が米国代表に41-20で勝って、決勝戦に進出した。 IFAFの公式大会で、日本が米国に勝ったのは、この世代だけでなく、フル代表も含めた各カテゴリーで史上初めて。 この結果は、米国内でも驚きをもって受け止められている。試合結果を伝えるIFAF公式「X」の投稿は、日本時間6月28日10時半現在で751万回表示されているが、主として米国でのアクセスとみられる。 日本は、この大会の前身(世界ジュニア選手権、U19世界選手権)から通算して6度目の出場で初めての決勝。6月30日17時(日本時間7月1日8時)からの決勝ではU19時代からの3連覇を目指す地元カナダ1と対戦する。
MVPには日大のQB小林
日本は第1クオーターに、相手エンドゾーン内でこぼれたボールをLB東駿宏(関西大学)が押さえて先制のTD(タッチダウン)を挙げると、RB蓑部雄望(立命館大学)のTDランで加点。 さらにDB東田隆太郎(関西学院大学)のインターセプトで得た好機にQB小林伸光(日本大学)がWRリンスコット・トバヤス(関西学院大学)へTDパスを決めて20-0と大きくリードした。 第2クオーターにもRB漆原大晟(立命館大学)のTDランで7点を追加。その後米国の反撃を許したが、第3クオーターにRB漆原が、第4クオーターにRB後藤駿虎(近畿大学)がそれぞれランでTDを挙げて米国を突き放した。 この試合の最優秀選手(MVP)にはQB小林が選ばれた。
アメフトU20世界選手権とは
U20世界選手権は、2018年の前回大会まではU19世界選手権として行われていた。2020年に第6回大会が開かれる予定だったが、新型コロナ感染症のため実質的な中止となり、カテゴリー変更を経て、カナダでの開催となった。 日本は、関西学院大学から9人、立命館大学から5人、法政大学から4名など、この世代のエース級の 選手45人(大学生41人、高校生4人)が参加。日本大学アメリカンフットボール部が廃部になった後の後継組織「日大有志の会」からも、今回のエースQB小林など5人が選出されていた。 開催地:カナダ・アルバータ州エドモントン 試合会場:コモンウェルス・スタジアム(収容人数55,000人)、クラーク・スタジアム(同3,500人) 大会方式:8チームによるノックアウト方式、上下2回戦制(各チーム3試合ずつ) 参加国 :カナダ、米国、日本、オーストリア、豪州、パナマ、ブラジル、カナダが2チーム。 日本の選手資格:1、日本国籍を有すること 2、2024年12月31日時点で、18歳以上20歳以下であること (2004年1月1日~2006年12月31日生まれ) 派遣人数:選手45名、コーチおよびスタッフ15名(IFAF世界選手権基準)
アメリカンフットボール・マガジン編集部