大谷翔平、ニューヨークの夜空にアーチを描けるか。ナ・リーグ チャンピオンシップシリース第3戦
ヤンキースタジアムを舞台に行われたアメリカンリーグ チャンピオンシップシリーズ第2戦で、ポストシーズンに入り不振を極めていたアーロン・ジャッジ、そしてホセ・ラミレスという両チームの主砲に、遂に本塁打が出た。
となると、流れ的には舞台は同じニューヨーク、しかも同じ平日のナイトゲームとなるナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ第3戦でも、ディビジョンシリーズ第1戦以降、長打の出ていない大谷翔平の打棒にも期待したい。
ちなみに、第3戦でメッツはルイス・セベリーノに先発マウンドを託すことになっているが、ドジャースは前回セベリーノと対戦した(当時はヤンキース所属)昨年6月の試合では、右腕を4回7得点でKOしている。
また、このポストシーズンでは2試合に先発登板して、防御率4.50としているセベリーノは、キャリア通算でポストシーズンには13試合に登板し(うち先発12試合)2勝4敗、防御率5.01と、決して10月を得意にしているわけではない。
一方、このシリーズ第2戦でブルペンゲームに打って出て失敗したドジャースは、先発ローテーションのウォーカー・ビューラーが先発マウンドに上がる。今季、2度目のトミー・ジョン手術から復帰したベテラン右腕は、レギュラーシーズン16試合に先発登板し、1勝6敗、防御率5.38と、思うような成績を残せておらず、先発したディビジョンシリーズ第2戦も、5回6失点で負け投手となっている。
しかし、その敗戦を含めても、キャリア通算ではポストシーズンで16試合に先発登板し、防御率3.40と安定した数字を残しているだけに、シリーズ第1戦でジャック・フラハティが見せたようなバウンスバックを果たしたとしても、決して不思議ではない。
実際、前回パドレスに対して、2回に喫した6失点にしても、フレディ・フリーマンの送球ミス(あるいは、それを誘ったマニー・マチャドの巧みな走塁)や、併殺を狙いながら一死も獲れなかったミゲル・ロハスのフィルダースチョイスなど、不運が重なった部分もあり、それ以外の4回は無失点に抑えるソリッドな投球を見せていたのである。
というわけで、ドジャース目線で見るとこの第3戦は、このポストシーズンを通じて走者なしの状況で19打数無安打としている大谷、そしてこの10月の防御率を10.80としているビューラーという2人の30歳が鍵を握ることになりそうだ。
J SPORTS 編集部