WEST.とWOWOWがタッグを組んだオリジナル・ライヴ、収録現場への潜入レポート公開
2014年のデビューから今年で10周年を迎えたWEST.とWOWOWがタッグを組み、オリジナル・ライヴ〈WOWOW presents WEST. 10th Anniversary Live “W”〉をWOWOWにて10月26日(土)に独占放送・配信します。 番組に先駆け、今回のオフィシャル・ライヴ・レポートが到着しています。 [ライヴ・レポート] 撮影が行われたのは、ライブ会場で言うならばアリーナ級の広大な多目的スペース。その一角に巨大なセットが組まれ、100名以上のスタッフが忙しく立ち働く、スケールの大きさは圧倒的だ。セットは三つ用意され、曲ごとに小道具の配置や照明の位置が細かく変えられる。大作ドラマや映画の撮影を思わせる壮大な光景から、「これは単なるライブや音楽番組の収録じゃない」という思いがひしひしと伝わってくる。 WEST.のメンバーが元気よく登場すると、会場の空気がパッと華やいだ。スタッフと挨拶を交わし、ストリングスを含むバックバンドのミュージシャンたちと談笑しながらテンションを徐々に高めていく。桐山がおどけて大声を出し、神山は一人静かに集中し、中間、藤井、濵田、小瀧は思い思いのリラックス・モード。「さぁ行こう」と、全員をまとめる役割は重岡だ。WEST.とWOWOWがタッグを組んだオリジナルライブ収録がいよいよ始まる。 ネタバレにならない程度に解説すると、「WOWOW presents WEST.10th Anniversary Live“W”」は、セットや衣装も含め、メンバーがストイックに自身と対峙する空気、彼らの“強さ”“野性味”“色気”“妖艶さ”と、これまでのWEST.のパブリックイメージでもある、エネルギーにあふれる姿との対比を描く演出となっている。さらにその中で、数曲ごとに激しくロック、バラード、ダンスチューンなどを織り交ぜ、WEST.の多角的な魅力を見せるプランが組まれている。 メンバーは朝から1回のリハーサルで歌とダンスを合わせ、バンド、ストリングスとも息がぴったりだった。WEST.のエネルギッシュでワイルドな側面を代表する楽曲「証拠」では、7人が輪になってガンガン盛り上げ、肩を組んで歌いあう。何台ものカメラを駆使した生々しい映像も迫力満点で、撮影は快調に進んでいく。途中、実際のライブさながらにMCもあり、重岡が盛り上げ、小瀧が笑いを取ってみんなに突っ込まれている。歌いながらの追いかけっこやじゃれあいも、あちらこちらで勃発する。おそらくすべてはアドリブだろう。収録中もセッティングの合間も、笑顔が絶えない。 収録も中頃を過ぎると、がらりとムードが変わり、WEST.の“強さ”“野性味”“色気”“妖艶さ”をたっぷりと見せるパートがやってくる。セットが替わり、レッドカーペットが敷かれ、ソファーとアートのオブジェが用意される。メンバーはシックなスーツ姿で、R&Bやジャズ、ファンク色の濃い楽曲を次々と披露していく。ミラーボールが回る下で、大人の男の妖艶さをダンスで魅せる「King of Chance」はその代表だ。桐山の、気合の入ったフェイクがかっこいい。WEST.のパフォーマンスは一人一人が個性的で、飽きることがない。 撮影はどんどんと佳境に入っていく。カラフルでスポーティーな衣装に身を包み、LEDスクリーンに映し出される鮮やかな光の映像をバックに歌う「コンビニいくけどなんかいる?」は、10年経っても未だに少年の心を失わない、WEST.らしさ満点の前向きなポップチューン。今回が初めてのライブ・パフォーマンスであったが、何年も歌っているかのように息の合った振り付けと、アドリブを交えたわちゃわちゃ感が最高に楽しい。早口言葉のような歌詞を、明るく激しいビートに乗って踊りながら歌いこなす。まさにWEST.の、底知れぬエネルギーにあふれる姿をたっぷりと楽しめる曲だ。 しっかりとコンセプトを練り上げた演出のもと、通常のフルライブに匹敵する曲数を全力で歌い踊りきったWEST,。この後、緻密な編集作業を経て「WOWOW presents WEST.10th Anniversary Live“W”」は完成する。それはライブであり、ドキュメンタリーであり、一つの映像作品として、10周年を迎えたWEST.の記念碑的作品になるはずだ。放送・配信を、ぜひ楽しみに待っていてほしい。