野菜摂取量を見える化、食習慣サポートアプリ「ナトカリプログラム」開発 カゴメ・山口聡社長「野菜先生」で全国講義も
1899年創業
【会社メモ】創業者の蟹江一太郎が最初のトマトの発芽を見た1899年を創業としている。国内事業では野菜飲料や食品の需要を喚起し、国際事業では業務用事業を強化している。2024年1月、米加工用トマト1次加工会社Ingomarを連結子会社化し、海外成長の加速とカゴメグループ全体の持続的成長を目指す。名古屋市と東京都中央区に本社を置く。23年12月期の連結売上収益2247億円。連結従業員数2921人。
「野菜先生」で全国講義 高校時代はボート部で活躍
【東北大学】浜松市で育ち、高校時代はボート部に所属し青春を謳歌(おうか)した。東北大学に進んだのは、杜の都という風情がある仙台市で大学生活を送りたいと思ったから。「当時、上野―仙台間は特急列車で4時間15分かかりました。東北新幹線開通は大学3年の時でした。懐かしい思い出です」
【食品の機能性の研究】農学部にはさまざまな研究室がある。所属していたのは食品の機能性を研究するチーム。「そばやあさりは血圧を下げる効果がある」などという民間伝承を実証する研究を行っていた。5年ほど前、移転した農学部のキャンパスを訪問する機会があり、教授や在校生に会った。「一生懸命取り組んでいました。研究って良いものですね」
【東京マラソン】カゴメ東京本社ビル横の新大橋通りは東京マラソンのコースとなっている。50歳の時、沿道からランナーを応援し、ランナーの表情を見ているうちに「私も挑戦してみたくなりました」。体力作りのためウオーキングから始めて7年後、57歳で挑戦し完走した。「うれしかったです。やればできることを実感しました」
【ランニング】趣味のひとつ。コロナ禍では平日に会社から帰宅してから、今は土・日曜日に自宅近くの公園を走っている。公園の中のランニングコースは、道幅が広く平坦(へいたん)でノンストップで走ることができる。ホームコースにしているランナーも多く、走る姿を見ていると刺激になる。「月間100キロメートル走るのを目標にしています」