野菜摂取量を見える化、食習慣サポートアプリ「ナトカリプログラム」開発 カゴメ・山口聡社長「野菜先生」で全国講義も
「ベジチェックは、発光ダイオード(LED)を搭載したセンサーに手のひらを当てて、約30秒で野菜摂取量を推定できます。多くの方が『もう少し野菜をとらなくては』と認識しているのですが、実際にどのぐらい不足しているのかよく分かりません。それを見える化したものです」
――画面に数値が表示されるのですね
「野菜摂取量を120段階(0・1~12・0)で表示しています。一般の方は大体5・0~6・0の間で、当社社員は日々野菜ジュースなどを飲んでいて7・0以上になる人が多いです。野菜摂取量の推定値(グラム)も表示されます。スーパーマーケットの生鮮野菜売り場などに設置していますが、数値のチェックが楽しく、来店の動機になっている方もいるようです。企業や自治体の健康増進支援ツールとして、健康管理や食生活の指導などさまざまな場面で活用いただいています」
――食習慣サポートアプリ「ナトカリプログラム」とは
「高血圧の原因が塩(ナトリウム)の取りすぎということは知られています。食生活での減塩が重要ですが、おいしさが損なわれて難しいのが現状です。そこでナトリウムの排せつを促すカリウムを野菜や果実から積極的に摂取する『ナトカリ』という考え方を普及しています。このたび、そのナトカリのバランスを見える化し、カリウムを意識的に摂取する食習慣をサポートするアプリ『ナトカリプログラム』を開発しました」
――プログラムの特徴は
「食事を記録すると、ナトリウムとカリウムのバランスや推定摂取量がグラフで表示され、カリウムの充足度を知ることができます。またナトカリを継続するために推奨される食生活を『今日のルーティン』として日替わりで表示し、ナトカリに関する日々の生活に役立つヒントやコツをコラムとして紹介します。各企業には、従業員の健康対策や健康軸での顧客サービス強化に活用いただいています。今後も健康的な食生活の普及を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い会社にしていきます」