台風の影響なく一安心、高級ブドウの出荷開始 「生育順調、糖度高く仕上がった」
長野県の松本ハイランド農協(本所・松本市)は2日、東筑摩郡生坂村の草尾ぶどう集荷所で村特産のブドウの出荷を始めた。地元農家10人がナガノパープルと種なし巨峰計55ケース、236キロを持ち込み、検査員が色合いや糖度を確認。県内のスーパーなどに発送した。前日に熱帯低気圧に変わった台風10号に伴う被害はなく、関係者は一安心していた。 高級ブドウを盗難から守るため、パトロールをする農家と警官
昼夜の寒暖差が大きい同村は栽培の適地で、地元ブランド「山清路(さんせいじ)巨峰」をはじめ50種類以上を生産。台風10号に備え、木が雨水を吸い過ぎないよう根元にビニールを敷くなど対策を講じる農家もあった。同農協果樹指導員の関森伊織さん(53)は「生育は順調。糖度が高いブドウが仕上がっている」と話した。 同集荷所では10月上旬まで計7千ケース(1ケース=4キロ)の出荷を目指す。山清路巨峰など7種類のブドウを育てる姫野功さん(62)は「これからさらに色づき甘みも増す。生坂に来ればいろいろな種類が楽しめる」とアピールしていた。